日本版大恐慌はゆっくりと進行し、回復にも時間が掛かっている
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引用:http://stat001.ameba.jp/user_images/8a/02/10105091438.jpg



1929年の大恐慌と1990年バブル崩壊

米国で1929年に発生した大恐慌と、日本で1990年に発生したバブル崩壊には、いくつかの類似点があった。

まず両者とも空前の好景気が数年間続き、アメリカは世界最大の大国に、日本はGDPでアメリカの7割に迫る大国になった。

株価が垂直上昇を示した後、ある日崩壊し始めて永遠とも思える不況が続いた。


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米大恐慌が収束し、1929年の株価最高値を超えたのは26年後の1955年で、朝鮮戦争が終わった後だった。

日本は2017年でバブル崩壊から27年目だが、まだ1989年の日経平均最高値を上回っていません。

1989年12月最終日に史上最高値38,915円を付けたが、1990年10月1日に2万円を割り込んでいた。


米大恐慌では、バブル期の1924年から1929年の5年間でダウ平均が5倍に高騰し、崩壊後の2ヶ月で株価は386ドルから200ドルに下がった。

1929年9月3日に386ドルだったダウ平均は、1932年7月8日に41ドルに下落し、1937年ごろには200ドル近くまで戻っている。

だが米株価はその後も長く「失われた時間」が続き、1945年の終戦まで上昇したかと思うとまた下落の繰り返しだった。

このパターンが終わったのは1947年頃で、数年毎に上昇しては下落するパターンが破られた。



第二次世界大戦というボーナス

50年代の好景気で株価は急上昇し、1954年11月24日に387ドルを付け、大恐慌前の最高値をついに上回った。

一方の日本は1989年から20年後の2009年に、日経平均は7054円の最安値を付けていました。

大恐慌のダウは4年で10分の1近くに下落したのに対し、バブル崩壊は20年で約6分の1なので、ゆっくりと進行したのが分かります。


両者の非常に大きな違いは、アメリカは世界最大の大国だったので影響が世界中に及び、第二次世界大戦も引き起こしました。

日本のバブル崩壊はあくまで日本国内の出来事で、世界は90年代も2000年代も好景気を謳歌していました。

もう一つの違いは大恐慌後に第二次世界大戦が起きたのに対し、日本はバブル崩壊後に戦争をしていません。


一見いい事なのですが、大恐慌後に戦争が起きたことで、無限の消費が発生し、大恐慌を終わらせたのは周知の事実です。

連合軍側のすべての国が米国製の戦車や戦闘機や爆撃機や軍艦を欲しがり、アメリカは最大限の生産を行いました。

大戦中は全ての工場がフル稼働して失業率は極限まで小さくなり、産業技術や科学技術の進歩は目覚しかった。


日本のバブル崩壊後にはこうした「ボーナスゲーム」が発生せず、その分解決まで時間が掛かっている。

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