縄文末期に西日本の一部は空白地帯になり、空き地に渡来人が移住してきたと考えられる
人口分布地図
引用:http://web.joumon.jp.net/blog/wp-content/uploads/%E4%BA%BA%E5%8F%A3%E5%88%86%E5%B8%83%E5%9C%B0%E5%9B%B3.gif



縄文時代の終わりの出来事

縄文人は今から1万6000年前から3000年前にかけて栄えたが、突如として姿を消し、その最後は謎に包まれています。

最近核DNA解析によって縄文人の遺伝子を調べ、現代人の遺伝子の12%は、縄文人から受け継がれているのが判明しました。

DNAの痕跡を辿ると、縄文人は絶滅したのではなく、大陸から来た渡来人と交じり合い、弥生人に変化していました。

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こうしたDNA解析とはまったく異なる手法で、地質学の調査を通じて、縄文時代から弥生時代の謎を解明する試みも行われている。

東京大学の川幡穂高教授らの調査によると、縄文人の全盛期だった5000年前は温暖な気候で、食料となる木の実が東日本などでふんだんに取れた。

だが3000年前にかけて急速に寒冷化が進み、栗やドングリなどの痕跡が地層から発見されなくなった。


地層から木の実が消えるほどの気温の大変動が、縄文人の人口を急速に減少させ、中国地方ではほとんど居なくなったと見られている。

研究によると縄文人の人口は日本列島でかなり偏っていて、縄文全盛期に現代の関東や栃木群馬では1平方キロあたり3人以上の人口密度があった。

1平方キロあたり1人でも、当時世界有数の人口過密地帯だったとされ、狩猟採集生活の上限だったと見られている。


だが関東から距離的に遠くない東北や新潟や、西日本では全盛期でも1平方キロあたり1人未満で、人口密度に大きな地域格差があった。

この原因と考えられているのが「木の実」の存在で、関東周辺ではクルミ,クリ,トチ、ドングリが多く取れ、さらに鮭、シカ、イノシシなども多かった。

西日本では関東に比べて人口密度は10分の1以下で、もともと縄文人は少なかった上、末期には人口減少に見舞われた。


渡来人は空白だった西日本に居住し、その後縄文人と混血したと考えられる
現代朝鮮人は渡来人以降に、大陸から半島に移住した人々なので、渡来人との関連性はない。
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引用:https://pbs.twimg.com/media/DQ5-V2rXcAEALPz.jpg



縄文人滅亡と弥生人登場

縄文中期の5000年前頃の人口は列島で26万人だったが、3000年前には8万人に減少し、西日本にはほとんど居なくなったと考えられている。

この「空き地」になった中国地方に移住してきたのが渡来人で、後に縄文人と混血して弥生人になったと考えられる。

5000年前から3000年前にかけて日本の海洋水温(三内丸山周辺)は4度低下したと計算され、温度変化の小さい海中で4度だと、陸上の気温はもっと大幅に低下したと推測される。


木の実は地層からまったく出なくなり、縄文人は食料を得られなくなって、飢えて人口減少した。

3000年前から西日本を中心に弥生人が増加し、1800年前の弥生全盛期には、日本の人口は60万人に増加しました。

弥生人は木の実を採集していた縄文人と異なり、集団生活をし農耕で食料を得る技術を持っていました。


一説によると縄文人の集団は100人以下であり、採集に必要な空間を確保するために、それ以上の集団を作るのが難しかった。

だが弥生人は農耕生活によって1000人規模の集落を作っていたようで、これが古墳時代の豪族や国家に繋がっていく。

縄文時代の末期に渡来人が渡来してきたと推測できるが、当時西日本は1平方キロあたり0.1人以下程度しか縄文人は居なかったと考えられ、初期に衝突は起きなかったと想像できる。


弥生時代になると縄文人の拠点だった関東周辺も、弥生人の居住地になり、縄文人は姿を消した。

この間に何が起きたのかは不明だが、縄文人側は積極的に弥生人を受け入れたり、技術を取り入れた可能性もある。

末期の縄文人は極度の飢餓状態にあった筈なので、寒冷気候でも食料を得られる稲作技術は、非常に魅力的だったでしょう。


縄文人は狩猟採集生活を辞めて弥生人に合流し、弥生人はさらに古墳時代人に変化し、その後の日本を形成していった。

最近の発見では、最古の前方後円墳は弥生時代末期に作られたと考えられ、その頃すでに王権が存在した可能性がある。

縄文、弥生、古墳時代は今まで考えられていた以上に関連性があり、縄文以前の旧石器時代人も、絶滅したのではなく縄文人に合流したと言われている。


(この記事は川幡穂高氏の論文や論説、その他の人々の研究などを参考に執筆しました。)

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