本命と言われているJASSM-ERだが、おそらく米国は劣化版を輸出する
JASSM-ER 2 June 2017
引用:http://www.militaryaerospace.com/content/dam/mae/online-articles/2017/06/JASSM-ER%202%20June%202017.jpg



巡航ミサイル導入計画を発表

2017年12月5日に、戦闘機に搭載する巡航ミサイルの調査費を、2018年度予算に計上する方針を示しました。

それまでも巡航ミサイル導入を希望しているという観測は在ったが、この日始めて公に認めました。

12月8日には小野寺五典防衛相が記者会見で、平成30年度予算案への巡航ミサイル調査費計上について説明しました。

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小野寺長官は「相手の探知範囲や射程圏外から日本に侵攻する部隊に対処する」と長距離を飛行するミサイルの必要性を語った。

また「敵基地攻撃能力は今後も米国に依存する」と先制攻撃論を否定し、専守防衛の範囲内だと説明しました。

導入を検討するのは米国製の「JASSM」「LRASM」とノルウェー製の「JSM」の3種類。


ノルウェー製のJSMはF35戦闘機の胴体内格納庫に搭載できるが、航続距離500kmと短い。

米国製のJASSM-ERは射程1,000km級だがF35の胴体内には収まらず、主翼に懸架し運用する。

米国製のLRASMは対艦巡航ミサイルで射程は800km程度、3つのミサイルはそれぞれ特徴が異なっています。


常識的には3種類の異なるミサイルを少数ずつ配備するのではなく、どれか1種類だけを選定するでしょう。

どれを選んでも現状のF15Jの多くはF15の中でも最も古い型で、昔のスポーツカーのようなアナログメーターが並んでいる。

F15は最初から対地攻撃能力を持たされていないので、巡航ミサイル搭載には1機数十億円もの大改造が必要になるでしょう。



アメリカが何でも売ってくれる訳ではない

今後導入するF35は対地攻撃を前提に設計されていて、胴体内に格納できなくても、従来型戦闘機と同じく主翼に懸架する事もできる。

ただし主翼に懸架した場合には突起物のためにステルス性が損なわれるので、敵の対空ミサイル射程内に浸入する事はできなくなる。

これら外国製巡航ミサイルとは別に、国産巡航ミサイルを開発するべきだという意見も出ているが、実現の可能性はあるだろうか。


2017年12月27日には、政府が巡航ミサイル国産化を検討していると、一部メディアで報道されました。

国産化しなくてはならない理由として考えられるのは、米国が巡航ミサイルの性能などで制限を加える可能性です。

米国が日本に限らず兵器を輸出する場合は、必ず性能を低下させた「劣化版」なのは周知の事実で、F15Jも当時の米空軍F15Cに「負ける」ように設計されています。


それでも国産や他の国の兵器より桁外れに高性能だったが、F22では米国が輸出を拒否する事態が発生しました。

日本の本音は北朝鮮と共に中国軍をけん制するためには、射程1,000kmよりも長距離の巡航ミサイルが欲しい。

しかし射程2,000km以上の巡航ミサイルを配備するとハワイやグアム、ミッドウェーまで攻撃可能になり、アメリカは警戒する。


それ以上の物が欲しければ自分で作るしかないのであり、アメリカも自国を攻撃可能な兵器は絶対に売らない。

アメリカが売る巡航ミサイルはおそらく米軍用より距離を短くしたり命中精度を落としたり、何らかの性能ダウンを施してくる。

F35も米国は絶対に米空軍と完全に同じものは渡さない筈で、日本のF35が米空軍のF35に負けるような仕掛けがある筈です。

それが国際社会の競争であり、同盟国だから何でも売ってくれる訳ではないです。

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