政治は最悪だが経済は好調な2人
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引用:http://img.huffingtonpost.com/asset/,scalefit_600_noupscale/58cc192d1d0000f42c7cf000.jpeg



日本の有権者の迷走

かつて日本経済が「沈まない太陽」と呼ばれていたころ、「総理大臣なんて誰がなっても同じ」と言うのが流行しました。

「総理大臣なんか俺だってできる」「政治家など居なくても良い」と人々は口にし、本気でそう思っていました。

労働者が勤勉で官僚が有能なら太陽は永遠に沈まないように思えたが、やはり沈まない太陽はなかった。
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80年代後半、リクルート事件や佐川急便事件で政治家とくに自民党への信頼は地に落ちて、1993年に非自民連立政権が樹立しました。

自民党政権では確かに「誰が総理になっても同じ」ように見えたが、それが錯覚だったのは自民党が政権を追われてから判明しました。

細川護熙、羽田孜、村山富市ついでに小沢一郎らは誰一人として、自民党政権のように「誰が総理になっても良い」状況を作り出せなかった。


自民党は組織として完成されていたが為に、誰が総理でも同じだったのだが、非自民政権では「誰が総理になってもダメ」という状況になった。

同じパターンは2009年からの民主政権でも繰り返されて、有権者は「誰が総理でも麻生総理よりマシ」だろうと思って非自民に投票しました。

ところがやっぱり「誰が総理になってもダメ」な状況になって、また自民党を政権に据え直しました。


90年代初頭まで「誰が総理になっても日本経済は無敵」と言っていたのが、「誰が総理になっても同じようにダメ」になりました。

この一連のできごとの教訓としては、最悪の政治と最良の経済のコンビは続かない、という事です。

政治が混乱していて経済が好調なこともあるが、ダメージは遅れてやって来るでしょう。



絶好調の経済と最悪の政治混乱

これからそうなりそうなのはドイツとアメリカで、両国とも政治は混乱の極みにあるが経済は絶好調です。

ドイツの政治混乱は酷いもので、2017年9月の総選挙でメルケル首相の与党は惨敗したが、100日たっても組閣できていない。

つまりドイツには政府が存在していないわけで、皮肉にも第二次大戦前のフランスに似ている。


フランス侵攻をもくろむヒトラーに対し、フランス議会は有給休暇や労働条件などで対立し、今のドイツと似た混乱状態でした。

第一次大戦の戦勝国という立場にあぐらをかいていたフランスは、まんまとドイツに侵攻されて無抵抗でパリを占領されました。

ドイツ経済はリーマンショック以降ずっと好調だったが、ドイツ人は好調を自分の優秀さのおかげだと考えている。


実際は前の時代のドイツ人が苦労したおかげなのだが、慢心によって今後のドイツは苦戦するかも知れません。

アメリカもリーマンショック以来8年連続の好景気だが、対照的に政治は混乱し「ねじれ現象」が起きつつあります。

大統領は共和党だが今後の選挙で民主党が勝利する可能性が高く、そうなれば過去の日本と同じ「決められない政治」になります。


政治が混乱してもすぐ経済がダメになる訳ではないので、もう暫くドイツとアメリカ経済は好調を続けるでしょう。

だが政治混乱はいつか経済に悪影響をもたらして、長期間回復が困難な状況を作り出すかも知れません。

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