新工場建設を発表するトヨタ・マツダ
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引用:https://nordot-res.cloudinary.com/ch/images/323979068847440993/origin_1.jpg



米自動車市場はメーカーに魅力的

2017年の米自動車市場は新車販売台数がリーマンショック以来始めて、前年割れになりました。

2018年も前年比マイナスが予想されているが、逆に2015年と2016年は史上最多だったので、不況というほどでもない。

アメリカの自動車販売は多くのメーカーにとって魅力的な市場で在り続けていて、中国の閉鎖性が強まっているのとは対照的です。

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アメリカの新車販売は2016年に1,755万台に対し、中国は2017年に2887万台で9年連続世界一でした。

ですが内容を見ると中国の乗用車市場の43%は中国メーカーで、商用車を含めるとおそらく50%以上でしょう。

しかも中国政府は年々国産化率を高めようとしていて、外国メーカーに露骨な規制強化をしています。


今後も中国の外国車比率は減少し続けて、数年後に日本車やドイツ車は販売台数で減少に転じるでしょう。

アメリカ市場は台数では少ないがこうした面倒くささがなく、現地生産すれば販売台数やシェアに制限がない。

アメリカで販売されている自動車の平均価格は3万5000ドル(約387万円)と高く、中国と違って税金が安いので利幅が大きい。



トヨタとマツダの新工場

これがインドだと20%から40%もの税金を取られ、中国も同じくらい自動車の税金が高い。

アメリカ市場で成功するのは自動車メーカーのステータスで、日本車や韓国車も米国で世界的なメーカーになった。

今は中国車がアメリカに進出したがっているが、まだ認知されておらず、中国で何台売っても一流メーカーとは考えられていません。


米国から製造業が流出し、トランプ大統領は食い止めようとしているが、トランプ政権で最初に新工場を発表したのがトヨタとマツダでした。

今まで各社が「発表」したのはどれもオバマ時代に計画が存在していたが、正真正銘の新計画としては初めてでした。

2018年1月10日にトヨタとマツダは共同で、アラバマ州に組立工場を新設すると発表し、地元では大ニュースになった。


自動車メーカーの新工場は各州が誘致合戦を繰り広げ、インセンティブ(優遇措置)を競い合っています。

古くはデトロイト、日本車はカリフォルニアなどに工場が多かったが、アラバマ州はフロリダ州の隣にある。

工場では最大4000人を雇用し関連業者も進出するだろうから、その数倍の雇用を生む可能性があります。



シェア縮小する米ビッグ3

トランプ大統領は米国や日本メーカーがメキシコで生産した場合は、高関税率を課すと警告していました。

トヨタ・マツダに刺激されたのかBMWなども、米国生産を増強する方針を表明しています。

日独勢とは対照的にGMとフォードは米国生産にはあまり関心がないようで、最新技術にまい進している。


GMは2019年に「ハンドルのないクルマ」を市場に投入すると発表し、自動運転やロボットカーに注力している。

フォードの方は2022年までに電気自動車に1.2兆ドルを投資する計画を発表し、テスラを直接のライバル視している。

アメリカ市場では増え続ける日本車などの現地生産と、減り続ける米ビッグ3の米国生産が好対照を見せている。


特に日本車の米国生産は2018年に400万台に達し、テスラを含む米国メーカーの国内生産は2017年に860万台だった。

2017年の外国車の米国生産は870万台だったので、ついに米国産車の生産が外国車を下回った。

さらにビッグ3は利益が出る大型車を重視し、小型車は日独など外国車が独占している。


この状態で次の経済危機が発生して大型車が売れなくなったら、ビッグ3はまた経営危機になりかねない。

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