メルケルとシュルツ(右)党首は合意したが、まだ党員投票で否決される可能性がある
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引用:https://www.jiji.com/news/photos/photo_news/images/658/0026137682.jpg



選挙5ヶ月目でやっと新政権

2017年9月24日のドイツ総選挙でメルケル首相の与党は惨敗し、一時は退陣も予想されてました。

メルケル首相のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)は246議席、連立相手の社会民主党(SPD)は153議席を得ました。

連立与党全体で709議席中399議席の過半数を得たが、社会民主党(SPD)が連立を離脱したことから大混乱に陥った。

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選挙から4ヶ月以上経った現在も組閣できておらずドイツは無政府状態、メルケルは首相だが「本当の首相」なのかすら怪しい。

メルケルは「自由民主党(FDP)」と「緑の党」に連立を呼びかけたが、自由民主党(FDP)は11月19日に連立協議打ち切りを表明した。

キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と緑の党だけでは連立しても過半数に達せず、連立交渉は暗礁に乗り上げた。


翌2018年2月7日になって、連立政権を離脱した筈の旧与党の「社会民主党(SPD)」の連立交渉が合意したと発表されました。

社会民主党(SPD)は新政権では財務相のポストに就き、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)は大幅に譲歩した。

旧政権ではメルケル主導で厳しい財政削減が実施されていたが、新政権では財政支出が増えると予想されている。



レイムダック化するメルケル政権

社会民主党(SPD)は労働相と外務相のポストも確保し、大幅に発言力が増すのと引き換えに、連立合意した。

政策協議でもメルケル側は譲歩し、より福祉や雇用改善を訴える社会民主党(SPD)が主導権を握った。

非正規労働者の雇用期限や、企業が労働者を解雇しにくくする法案、福祉予算を増やす事などで譲歩した。


だが党首同士が合意しても社会民主党(SPD)は46万人の全党員の過半数から賛成を得なくてはならない。

党員投票は郵便で行われるが、もし過半数の賛成を得られなければ、合意は再び白紙に戻る。

今回の協議も白紙撤回になった場合、メルケルは少数与党で政権発足するか、辞任するか再選挙するかの選択肢がある。


どれも大混乱が避けられないが、社会民主党(SPD)と連立政権が発足しても、政権のレイムダック化が進むと予想されます。

レイムダックはふらふら歩くアヒルの事で、政権末期に政治指導者が力を無くし、実質的権力を喪失した状態を指す。

今までのようにドイツが欧州の大国として振る舞ったり、メルケルが命令口調でEU加盟国に指図することは、もうないでしょう。

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