中国高速鉄道は採算度外視の受注攻勢をかけている
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画像引用:産経ニュース2016.4.29 https://www.sankei.com/images/news/160429/wor1604290034-p4.jpg



アセアンの日本離れは止まるか

マレーシアは5月10日の総選挙で92歳のマハティール首相率いる野党連合が勝利し、同国で始めての政権交代が起きました。

通常の政権交代と異なるのはマハティールが以前、20年間も与党で首相を務めたカリスマ指導者だった点でした。

政権交代はタイやフィリピンでも何度か起きているが、政治がうまくいっているとは言えないようです。

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選挙で破れたナジブ・ラザク前首相は中国への経済依存政策をとり、その象徴がマレーシアを縦断する高速鉄道計画です。

まだ決定してはいないものの、1兆円規模の各種鉄道建設の多くを、中国企業が受注するという報道がされていました。

こうした傾向はアセアン各国で見られ、タイ・インドネシア・フィリピンなど次々と中国企業がインフラ受注している。


日本の関係者によると、中国がアセアン諸国にばら撒いている金額は日本の10倍で、勝負にならないという。

日本は過去数十年にわたってアセアン各国に年間数百億円も援助してきたが、中国は最近数千億円や数兆円もの投資をしている。

金の切れ目が縁の切れ目だったのか、アセアン諸国は次々に中国支持を打ち出し、日本やアメリカから離れていった。



マレーシア新首相は「脱中国」なるか

マハティールは「中国は大金を持って現れ、それを貸してやると言う」日本語では「札束で顔を叩く」とでもいうやり方を批判している。

首相は5月12日の記者会見でマレー半島高速鉄道計画の見直しを表明し、計画を検討しなおすと表明しました。

高速鉄道計画は日本と中国が受注競争をし、来年9月までに選定する計画になっています。


同じように受注競争を展開したインドネシア高速鉄道では、最後の最後に中国が「無料で高速鉄道建設」を持ち出して受注した。

中国は無料で工事をするが、完成した高速鉄道は中国の所有物になり、中国企業が運営することになった。

高速鉄道沿線の土地開発権利も中国が独占し、土地売却益などで建設費用をまかなうことになっている。


マレーシアでも中国は最後に「無料で建設」を持ち出すのは必至で、親中政権でもあり中国が受注するのではと見られていた。

日本政府はJRや高速鉄道関連企業と連携し、低金利の貸し出しも行うが、中国は「無料!無料!」を連発してくる。

インフラ工事や在来線でも中国は採算度外視で、ありえない低価格を提案して受注している。


実は中国の国内鉄道や高速鉄道は年間数兆円の赤字で、鉄道輸出でも赤字とみられている。

最初から儲けようと考えていないから必ず日本より大幅な低価格を打ち出していて、こういう国と価格競争で勝つのは難しい。

マハティールは中国による政治的支配を嫌っていて、日本やアメリカに支援を求めてくるでしょう。

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