ベネズエラから歩いてブラジルに向かう人々
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画像引用:http://www.unhcr.org/jp/wp-content/uploads/sites/34/2018/04/5ac619bf3.jpg



世界有数の富裕国だったベネズエラ

南米屈指の富裕国で先進国入りを目指していたベネズエラとアルゼンチンが、今は経済破綻の回避に苦しんでいる。

ベネズエラでは最近、18日ごとに物価が2倍になっていて、1ヶ月で約3倍になっている。

為替レートは通常、インフレが進んだ分だけ変動するので、通貨のボリバルは毎月3分の1に減少している計算になる。

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外国企業や投資家からみて、投資した金額が翌月3分の1に減り、その後も減り続ける通貨は、投資対象にふさわしくない。

ベネズエラは世界有数の産油国なのに、(中国を除いて)外国企業は投資せず、産油に必要な「燃料」がなくて石油を掘れない。

石油を掘るには電力や様々な機械や補修部品や、優秀なエンジニアが必要で、それらは外貨でしか調達できないことが多い。


ベネズエラの経済危機が始まって5年ほどになるが、輸入が途絶えたので5歳以下の子供は、アイスクリームを見た事がない。

食料は配給制になっているが、役人が横流しするので、闇市で法外な値段で売られていて、一般の人々の生活は厳しい。

ベネズエラでは医薬品がほとんどなくなり、多くの医師は金を稼げるアメリカなど先進国に移住してしまった。


国内で活動する医師たちも、生活のために貴重な医薬品を横流しして収入を得ている。

原油価格は最悪期の25ドルから70ドルまで値上がりしているが、外国からの投資がなくては石油を輸出できない。

外資は投資した資金が毎月3分の1に減る国への投資をためらっていて、出口は見えていない。



先進国入りを目指していたアルゼンチン

アルゼンチンは欧州からの移民や豊富な資源でいち早く成長軌道に乗り、1970年代には先進国入りが期待されていました。

アルゼンチンはこれまでデフォルト(債務不履行)を8回繰り返し、最後は2001年で、その後経済は回復していました。

だが2010年ごろから再び経済が悪化し、2018年5月にIMFに融資を申請し、9回目の経済破綻が可燃されています。


政府債務のGDP比が50%に増加し、外国からの債務が多く返済が困難になってきている。

日本の政府債務はGDP比200%だが、これは財務省がそう言っているだけで、「政府が返済すべき借金」は100%以下です。

政府債務はパーセントより「返せるか返せないか」が重要で、アルゼンチンは今の借金を維持するのさえ難しい。


アルゼンチンのインフレ率はベネズエラほどではないが20%を超え、今年はもっと悪化するとみられている。

アルゼンチンの中央銀行は政策金利を40%にし、年4割も金利が付くのだが、当然物価上昇率はもっと高くなる。

いまの所輸入は途絶えておらず、食料も(お金があれば)買えるので、ベネズエラよりはかなり暮らしやすい。


だが南米の2つの国の経済破綻は、世界的な経済危機に発展する可能性も含んでいます。

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