為替ヘッジは為替損失を防げるが、為替利益もなくなる
20160918151119
画像引用:http://manabow.com/images/trust/chapter6-2.png



株価が上昇しても損をする例

株式などの投資には為替変動リスクがあり、米株式に連動する投資信託などを買うと、大きな影響を受けます。

ダウ平均やS&P500が10%上昇したとしても、10%以上円高になったら資産評価はマイナスになります。

逆に米株式が10%下がっても、10%以上円安になっていれば、資産評価は増えているはずです。

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原油や金などあらゆる相場は米ドルで価格が決定しているので、円高になると日本円で価格が安くなります。

ビットコインなど仮想通貨も同じで、円安では高くなり円高では安くなります。

日本株は一見すると為替変動の影響を受けなさそうですが、実際にはダウやS&P以上に強い影響を受けます。


実際リーマンショックや3.11、95年の円高では日本円で計算した米株式指数より、日経平均の方が大きく下落しました。

1ドル120円が80円になったとしても、米株は33%値下がりするだけですが、その頃日本株はもっと下落しています。

理由は日本株も結局、米ドル建てて価格を判断して海外投資家が買っているのが理由のひとつ。


もう一つは日本企業は為替レートで業績が左右されるため、将来への懸念から売られやすいなどです。



為替レートに影響されない投資

どちらかといえば海外投資を中心にしたほうが、国内投資中心にするより、為替レートの影響を受けにくいです。

さらに国内投資は為替の影響を避ける方法がないのに対し、海外投資は為替ヘッジすることが可能です。

為替ヘッジは投資信託では「為替ヘッジつき投信」として一般的に扱われています。


為替ヘッジとは為替の影響をゼロにするのではなく、為替予約や反対売買によって影響を抑える投資方法です。

外貨建て資産へ投資するときに、数ヵ月後に同じ為替レートで日本円を買い戻す契約をし、為替変動分を補います。

為替の先物取引を売建てする方法もあり、やはり為替レートの変動分を補うことができます。


いい事づくめですが、為替の買戻し予約や先物取引には手数料が発生するので、基本的に損をします。

為替変動はなくなるが、為替ヘッジのコストが差し引かれている状態になります。

為替ヘッジのコストはドルなど低金利通貨では安いですが、トルコリラや南アランドなど高金利通過では高くなります。


為替ヘッジのコストを抑えるため、同じような動きをする別別々の通貨を同時に「売り」「買い」する場合も在ります。

この場合は為替ヘッジコストが安くなるが、完全に為替変動をとめることはできない。

為替ヘッジには他にも欠点があり、「円安→円高」の場合は為替ヘッジで損失を防げるが、逆の場合は利益を挙げそこないます。


1ドル80円から1ドル120円になったら、本来なら40%の利益が出るはずなのに、為替ヘッジしているので利益ゼロになります。

円安のときだけ為替ヘッジをつけて、円高になったら解約して為替ヘッジなしにするのも手です。

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