今風とは言えない店の外観だが、誰も問題と思っていなかった
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画像引用:http://shareblog.info/archives/5798



業界トップから流行遅れに

メガネスーパーは高度成長期からバブル期に急成長したが、90年代に入ると競争激化や低価格化で業績不振になっていました。

80年代以前にはメガネ、時計のように身につける商品は「高いほど良い」とされ、客は好んで高価格品を購入した。

その頃は新着のメガネを購入すると数万円かかり、しかも受け取りは即日ではなかった。

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かなりのんびりした商売で、業界トップのメガネスーパーは他店よりは低価格だったが、時代に取り残されていった。

2000年代に入ると赤字経営に陥り、2008年から2013年まで8年連続赤字というどん底まで転落した。

東日本大震災からはさらに経営悪化し、2度に渡って債務超過になり、このまま消えていくと思われました。


メガネスーパーはもともとは業界の慣行を打ち破る合理的な経営で、低価格大量販売を掲げて急拡大した。

だがZoff・JINS等の格安メガネ店が登場すると、メガネスーパーは急速に競争力を失い、客離れが進みました。

格安メガネ店は1万円以下で見た目の良いメガネを提供していて、徹底したコストダウンも図っていた。


メガネスーパーは建物や店の看板、店内の陳列にいたるまで古臭さが目立ち、若者は来店しなくなった。



どうやって再建したのか

それでも固定客に支持されて2002年まで売上は微増を続け、2007年までは売上は維持されていました。

このためメガネスーパー社内では「自分たちはこのままで良い」という妙なプライドが蔓延し、事態を悪化させた。

一度目の転機は2008年のリーマンショックで、初めて売上が大きく落ち込み、2011年の震災でさらに落ち込んだ。


2007年4月期は382億円だった売上高は、2015年には150億円以下にまで落ち込みました。

ここで通常なら離れていった若者層に戻ってもらうため、店舗の若返りを進めるが、メガネスーパーは違った。

逆に年々増えていく高齢者に的を絞り、「アイケア」や健康志向を強く打ち出して、安売り店では満足できない人達を捕らえた。


売上は最悪期から約2割増の178億円に回復し、赤字だった経営は黒字に転換した。

メガネ業界は固定客に同じ商品を販売するため、「商品を売る」という考えに欠け、漫然と並べれば売れていた。

古臭い看板やロゴを誰も変えようと思わず、保守的な業界なので変えなくても売上はそれほど落ちない。



並べれば売れたメガネ業界

債務超過や経営危機を経てようやくメガネスーパーも、「商品はこちらから売らないと売れない」のに気づいた。

家電量販店やドラッグストアのように、商品の陳列や店の外見、広告などにも気を配るようになった。

社長自らが点検チーム率いて各店舗を巡回し、改良点を見つけてすぐに手直しするといった事を行った。


コンビニなどでは当たり前にやっていた店舗の売り場チェックも、メガネ業界ではやっていなかった。

こうした地味な積み重ねで問題点は解消され、高齢者に偏ってはいるが客足も戻ってきた。

かつてのように若者客が来店するようになるには、さらなる回復が必要になる。

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