新興国の成長率は急低下し、成長を維持しようとバブルを起こす
バブルが弾けたら、気づくと新興国のまま
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画像引用:http://1.bp.blogspot.com/-S3_IlRwWB7I/VjaW16vUTVI/AAAAAAAAAlk/2xuzAzHjcrU/s640/img_7fad0bbab46ddd038d7be4c140f3f30474279.jpg



新興国の罠にはまる国々

新興国の罠という言葉があり、一時期急成長した後進国は経済ショックで跳ね返され先進国になれない。

経済成長率が年10%を超え、それが10年も続くと必ず「先進国入り」を目標にする。

だがもう少しで先進国入りかに見えた瞬間、経済ショックが起きてマイナス成長か通貨暴落してしまう。

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気づくと経済は10年前のまま先進国とは大差がついて、経済成長は鈍化している。

韓国や台湾やアセアン諸国がこの壁に挑んだが、必ず跳ね返された。

現在のこれらの国の成長率は3%から5%程度で、先進国よりは高いが追いつくほどのペースではない。


後進国から先進国への壁を超えたのは日本とアメリカくらいで、カナダやオセアニアも生活レベルとしては先進国とされる。

先進国としての地位は西欧先進国が独占していて、ロシアと中国を先進国と呼ぶ人は居ない。

どうして新興国は急速に経済成長しながら、先進国にはなれなかったのでしょうか?


一般的には「中所得国の罠」と呼ばれていて、一人当たりの所得がある水準から上昇しない現象を指します。

後進国が高度成長する原動力になるのは安い労働力で、先進国から投資を受けて先進国に輸出します。

後進国にはお金も技術も市場もないので、先進国が投資しないと経済成長は起きません。



なぜ先進国になれないか

輸出は先進国にとっては大きな産業ではないが、後進国にとってはGDPを何倍にも拡大させるパワーがある。

中所得国は一人当たりのGDPが3千ドルから1万ドルを指すが、インフレによって水準は徐々に上がっていきます。

1万ドル前後になると「先進国入り」を目標にするが、そこから2万ドルや3万ドルに達する例は少ない。


1000ドルだった所得が1万ドルに上がれば人件費の上昇で輸出競争力がなくなり、経済成長率が低下します。

新興国と呼ばれるようになると、先進国並みの国内投資で成長しようとしてバブル経済を起こします。

バブルが弾けることで経済ショックが起き、1998年のアジア通貨危機はその典型でした。


僅か数年前にBRICS(ブリックス)という新先進国が提唱され、ブラジル・ロシア・インド・中国が次の先進国だと言われていました。

今では「混乱した国」の代名詞になっていて、誰もブリックスが現在の先進国に変わるとは思っていない。

中国はまだ持ちこたえているが、公的債務が歯止めなく膨張していて既にGDPの3倍を超えている。


日本も70年代の輸出至上主義が通用しなくなり、80年代にはバブルで成長しようとして、90年台に経済ショックを起こした。

ある意味新興国の罠にハマったが、先進国に留まり続けている。

最近経済ショックに見舞われているトルコやアルゼンチン、ベネズエラも成長しているときは先進国を目指していたが失敗した。


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