アリババは公安に情報を提供したり、習近平のネット宣伝もしていた。
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画像引用:https://www.vladtime.ru/uploads/posts/2017-04/1493038355_a7657420b6f4bb965b418b9fcb6.jpg



ジャック・マー引退

中国最大のIT企業アリババの創業者でオーナーでもあるジャック・マー会長が9月7日に電撃引退を発表しました。

引退は来年9月で、その後マーは教育事業を行うとしているが、2020年まではアリババの役員に留まる。

2019年9月10日はアリババ創業20年であり、区切りの年に引退する。

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マーの資産は4兆円以上で教育分野を中心とした慈善事業に専念するため引退するとしているが、額面通りには受け取れない。

若い時は「銭ゲバ」だったのに成功すると急に慈善家になる人は多いが、別の事情もある。

マーが引退発表したのはトランプ政権が中国IT企業の米国進出を規制しようという時で、アリババも含まれている。


トランプは中国IT企業を技術泥棒とかスパイと呼んでいて、保守的なアメリカ人もそう思っている。

アリババが西側世界で大成功する可能性は少なく、中国の国内企業にとどまるだろう。

ソフトバンクは欧米企業を買収しているが、それは日本企業だから受け入れられているので、アリババはそうならない。


中国は国が主導して2008年頃からITに注力し、アリババは共産党の後押しを得て最大の成功者になった。

競争原理ではなく、アリババの競争相手を共産党が規制したり、刑務所にぶちこんだりしてアリババを勝たせた。

習近平が国家主席になり国民に指導者として認知されたのもアリババのネット戦略が絡んでおり、権力と一体になって成長した。



中国ITバブルの終焉

だが独裁者になった習近平はネットの自由を問題視し始め、自由な活動を規制している。

アリババなど中国IT企業は共産党や公安に利用者データを提供していて、公安はアリババのネット情報をもとに容疑者を特定している。

今欧米で問題になっているウイグル民族の弾圧もアリババが情報提供しているのは確実で、下手をすればマーは国際法廷で裁かれる。


マーが恐れているのは第一に共産党や習近平から「敵」と認定されることで、大富豪がある日行方不明になる事が中国ではとても多い。

今までアリババは党のお気に入りだったのでライバルを公安が潰してくれたが、立場が入れ替われば自分が潰される。

習近平は2013年3月に国家主席になったが、江沢民や胡錦濤は10年で引退している。


普通なら習近平も2023年3月に任期を終えるが、この時激烈な権力闘争が起きる。

もし習派が負けることがあれば習の金づるだったアリババとマーは、新しい権力にとって敵になる。

中国で成功するのはこうした権力闘争に巻き込まれることで、長生きしたければ引退してアメリカにでも移住したほうが良い。


中国IT企業は今後政府の統制下に入り、マーのような自由主義的な経営者は邪魔になる。

そうなる前に自ら退任することにしたというのが本当のところかも知れない。

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