円高になると「大変だ」と騒ぐのは輸出が主要産業だったから
endaka
画像引用:円高と円安http://www.kyoritsu-wu.ac.jp/nichukou/sub/sub_gensya/Economy/Yen_rate_Euro/endaka%20enyasu%204.htm



政府とマスコミの勘違い

以前有名な報道番組の有名な司会者が「日本のGDPの半分は輸出です」と発言し、CMの後に訂正するのかと見ていました。

ところが有名司会者は「GDPの半分は輸出」のまま話を進め、円高になったら日本は大変だという事で締めくくりました。

そのころ日本のGDPに輸出が占める割合は10%程度で現在もあまり変わっていない。

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貿易依存度は約27%だが輸出だけだと14%、さらに貿易黒字額ではGDPの0.9%(4.9兆円)に過ぎない。

一方物の輸出入だけでなくサービスや投資など無形財の移転を含むのを経常収支と言い、貿易と同じようにお金が移動するが物質としての物は移動しません。

経常収支(国際収支)の黒字はGDPの4%(21.8兆円)で、所得収支が19.7兆円と大半を占めた。(赤字の項目もあるので合計は一致しない)


所得収支は日本企業などが海外で稼いだ金で、例えば米国トヨタが現地生産で稼いだ金額などが含まれる。

日本企業が外国企業を買収して、利益が上がって日本に還元されたら、それも所得収支になる。

物の輸出ではGDPの1%以下の利益しかなく、輸出額そのものもGDPの14%なので輸出は日本の主要産業なんかではない。


過去の政府は雇用を守るためと称して輸出企業を優遇したが、かえって経済を悪化させ雇用も悪化させてきた。

神話のように語られている円高と不況の関連性も、最近はほとんどなくなってきています。

さすがに1ドル70円では打撃を受けるでしょうが、数円程度ならほぼ関係ありません。


日本の主要産業は「輸入とサービス業」

では現在の日本の主要産業は何かと言えば、政府とマスコミがほとんど見向きもしない「輸入と非製造業」になっています。

大きな誤解は「輸入はGDPを低下させる」という考えで、これはGDPの計算で「輸出はプラス、輸入はマイナス」と計算するからです。

計算上はそうですが輸入した物は日本国内で利用され、差し引いたGDP以上のお金を生み出しています。


例えば輸入したiPhoneは平均7年使用され、人々はビジネスや消費に活用しGDPを増やします。

輸入したベンツやポルシェも日本で走り回る事でお金を循環させ、GDPを増やします。

輸入したコメと肉は牛丼になり、輸入原価の数倍で販売されて、やはりGDPを増やしています。


このように輸入も輸出と同じようにGDPを増やしているので、輸入は悪だから減らせという古い考えではGDPを減らします。(過去には実際に減らしてしまった)

輸入した物を国内で活用するのはサービス業で、「輸入+非製造業」によって輸出マイナスでも経済成長は可能です。

世界のGDP上位国で輸出が大幅黒字なのは日本ドイツ中国加えて韓国くらい、他はほとんどが赤字かトントンです。


先進国のほとんどが貿易赤字で経常赤字だが、輸入した物やサービスを国内で使用するから、いわゆる内需で成長しています。

日本も輸出至上主義ではこれからやっていけず、他の先進国のように「輸入と非製造業」の内需主導になるでしょう。

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