「金利が上がると通貨価値も上がる」と言っている人は、トルコリラを買うのだろうか
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画像引用:楽天銀行 https://www.rakuten-bank.co.jp/assets/fx/campaign/images/fx-150831/img-01.gif



なぜ米利上げでドルは下落するか

10月10日にNYダウ株価が831ドル下落し、通貨の円が買われてやや円高の112円台になった。

毎度おなじみのパターンで米株価が下がると必ずドルが売られて円が買われ円高になり、日本株は下落します。

この動きの原因は米中央銀行FRBが利上げを繰り返しているからで、利上げによって景気後退懸念が出ている。

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「利上げ、高金利、株安、ドル安」という一連の流れも毎度おなじみで、戦前からずっと繰り返されています。

ところが経済専門家や経済メディアの間では「利上げすると通貨が上昇する」という常識というか神話が存在しています。

最近もほとんどの経済メディアで「米利上げだからドル高になる」と解説していて、多くの人が見たはずです。


酷いのは「利上げすると通貨の価値が上昇する」と言ってその国への投資を勧める連中で、トルコリラとかを買わせようとします。

トルコリラでもメキシコペソでも、オーストラリアドルでも人民元でも、真実は「利上げしたら通貨は下落する」のです。

では経済メディアや投資専門家はどうして「利上げすると通貨の価値が上がる」と間違った解説をするのでしょうか?


これには投資家をはめ込んで金を使わせようとするだけでなく(それもある)、利上げで一時的に通貨の価値が上昇し、その後下落するためです。

失速する前の飛行機が一時的に上昇したり、消える前のロウソクが一瞬光ったりするように、通貨も下落する前一瞬上昇します。

アメリカは2007年に金融危機が始まると利下げをし、5.25%から0.25%まで利下げを行いました。



ドルは失速前に上昇する飛行機

利下げするとその国の国債などを買っても運用益が減るので、通貨は円に向かい1ドル75円の超円高になりました。

だが利下げによって景気が良くなり、経済が回復したので2011年を底にドル高円安に転換しました。

米FRBは2015年に金融緩和終了を宣言し0.25%から現在2.25%に上昇しています。


利上げするとその国の国債などの運用益が増えるので、投資家はドルを買ってドル高になり、少し円安になりました。

問題はその後で、世界で通貨が暴落する国は必ず「高金利通貨」で、低金利の通貨が暴落することはありません。

高金利の国では借金すると金利が高いので経済が不活発になり、景気が悪化して結局通貨は下落します。


また個人では「金利が高い」のは借りる人に信用がないからで、信用が高い人は金利1%以下で何億円も金融機関から借りています。

信用が低い人は金利15%以上で数万円しか貸してもらえないのだが、「金利が上がる」ことはその国の信用度が下がる事でもあります。

金を貸す側は「この人は踏み倒すかも知れないから金利を上げよう」と思い、信用が非常に高い人には「この人は安心だから金利1%以下でも貸そう」と思っています。


金利はこのような信用度の反映なので、ある国の金利が上がったら投資目的で一時的に通貨は上がるが、その後大きく下落します。

失速前に少し上がる動きに惑わされる人は利上げした通貨を買ってしまうが、その後大きく損をします。

米FRBは今後も利上げを数回実施すると言っているので、また何回か同じ動きを繰り返すでしょう。


そしてアメリカが利上げした分だけ、結局は「円高ドル安」方向に動きます。

アメリカに合わせて日本も利上げする方法があるが、それだと日本の景気を冷やしてしまうでしょう。

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