盧広は中国が知られたくない写真を世界に発信していた
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画像引用:http://www.greenpeace.org/eastasia/Global/eastasia/photos/about-us/2011%20retrospective/GP02DDM.jpg



行方不明になった中国人写真家

中国では政府に不都合な活動をすると、突然「失踪」する例が少なくない。

最近も報道写真家の盧広(リュー・グアン)が新疆ウイグル自治区で行方不明になり、妻は当局に拘束されたと訴えている。

新疆ウイグル自治区はウイグル人の国だったものを中国共産軍が植民地支配し、中国の一部だと主張している。

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欧米研究者によればウイグルでは100万人以上の人々が強制収容所に入れられ、もっと多くの人がなくなっている。

盧広は25年間、公害や環境汚染、労働問題、疫病など政府に不都合な写真を海外に発信してきた。

欧米の写真賞を受賞したり、米国務省から客員研究員に招かれたりもしていた。


盧広は10月にウイグル入りしウルムチで知人の写真家と会い、11月3日を最後に連絡が取れなくなった。

11月5日に四川省で友人と会う予定だったが、彼は現れなかった。

盧広の妻はニューヨークに住んでいて、盧広自身もアメリカを活動拠点としていた。


だが取材対象が中国なので、年間では中国で過ごす時間のほうが長かった。

反政府の立場を取る中国人は盧広のように外国で居住し、用がある時だけ中国に帰る人が多い。



外国人を外交官の目の前で拘束

中国ではこれまでも政府にとって不都合な人が突然失踪することが度々あった。

2018年5月にトップ女優の范氷氷(ファン・ビンビン)が失踪し、5か月間も行方が分からなかった。

10月になって当局から8億元の罰金命令が出たうえ、罰金は既に納付されたので告訴されないと発表された。


依然として范氷氷は行方不明のままなのだが、当局に拘束されているのが確実と思われている。

実際には范氷氷の問題は脱税ではなく、習近平を含む要人と「親しすぎた」ために消されたと推測される。

2015年には習近平のスキャンダル本を出版した香港書店関係者5人が失踪し、翌年突然姿を現した。


5人は「中国当局の捜査に協力していた」拘束はされていなかったと言い、今後批判的な本の出版をしないと誓った。

だが書店オーナーは再び政府批判を展開し、2018年1月に中国公安に拘束された。

オーナーの桂民海はスウェーデン国籍で、スウェーデン外交官2人と共に列車に乗っていたところ、外交官の目の前で強制連行した。


スウェーデン外務省は抗議したが、経緯から考えて桂民海が生きて解放される可能性は低い。

天安門事件で戦車の前に立ちふさがった男も拘束されていた
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インターポール総裁も公安が拘束

2015年には中国全土で政府に批判的な弁護士100人以上が公安に拘束されました。

大半は釈放されたが、今も数名は拘束されたままで、やはり生存している可能性は低い。

1989年6月4日に起きた天安門事件で、人民解放軍の戦車の前にたちふさがった「戦車男」こと張為民も拘束されていたのが分かった。


「無名の反逆者」とも呼ばれるが、2007年に釈放された後2015年に再逮捕され、2017年7月にがんでなくなった。

このように中国では一度反政府活動をすると「ブラックリスト」に登録され、一生監視対象になり多くが再逮捕される。

これはソ連や北朝鮮や東ドイツも同じで、共産主義国共通のやりかたです。


日本人旅行者も中国で何人も拘束されていて、中国が公表しただけで10人以上が「スパイ容疑」で逮捕されている。

始末が悪いのは何をすれば「スパイ容疑」になるのか示していないので、北京で買い物していたら公安に逮捕される可能性もある。

2018年10月にはなんと、国際刑事警察機構(ICPO、インターポール)総裁の孟宏偉が失踪し、中国公安に拘束されたのが分かった。


総裁は失踪中にインターポールに辞表を出し、現在も行方不明のままなので、生きているのか分からない。

辞表の署名は直筆ではなくプリントされたもので、本人が書いたものではなかった。

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