日産がルノー株を10%追加取得すると、すべてがチャラになる
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画像引用:日産、独立性に懸念 仏政府、ルノー通じ介入も(1/2ページ) - 産経ニュースhttps://www.sankei.com/economy/news/181121/ecn1811210002-n1.html



日産独立の日

ルノー日産のゴーン会長逮捕によってルノーと日産の関係も変化しようとしている。

フランスのフィガロと経済紙レゼコーは、ルノーが日産との出資比率を見直す可能性があると報じました。

ゴーン逮捕以前から日産側は、ルノー株を取得して「子会社」から独立しようとしていた。

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2018年に入って日産がフランス政府に、政府保有のルノー株購入を打診したが、断られたと報道されていた。

日本の法律ではルノーが日産株の43%を保有していても、日産がルノー株の25%を保有すれば、ルノーの議決権が消滅し対等になる。

フランス政府はルノー株の15%しか保有していないが、フランス国内法によって議決権は2倍の30%としている。


もし日産がフランス政府保有のルノー株を購入していたら、日産はルノー株の30%を保有する筆頭株主になり、ルノーの日産への議決権は消滅した。

日産がルノーやフランス政府からの独立を画策しているのは間違いなく、何らかの手段に出ると予想されている。

日産は2019年1月に中国から75億元(約1240億円)の資金を日本に移動させると報道されている。


ルノーの時価総額は2兆円台なので、日産が10%追加取得するには約2300億円必要で、移動した資金に1000億円足すと取得が可能です。

日産の決算書では現金預金が1兆1千億円あるので、独立の資金は十分にある。

日産が株式公開買い付けを行うとルノーやフランス政府は猛反発して全力で妨害するでしょう。



日産を失うとルノーは経営破綻する

日産が増資してルノーの保有株を希釈化する方法も、やはり荒業でスマートではない。

日産側としてはもっと穏やかでスマートな方法で、独立したほうが良いと考える。

もしルノー側が折れてきて日産株を手放すか、フランス政府がルノー株を日産に譲渡するなら深刻な対立を回避できる。


対立したままルノーと日産が絶縁したら提携関係は解消され、ルノーは日産という技術屋を失い大打撃を受ける。

ルノー車と言っても日産が開発した車にルノーがデザインしたボディを載せているだけで、ルノーには開発能力がない。

日産としてもルノーとの提携を解消してゼロから提携相手を探すのは膨大なお金と時間のロスになる。


従って両者が歩み寄って、提携関係を維持したまま日産独立で合意する可能性はあります。

フィガロ誌は「日産がルノー株を買い増し、ルノーも受け入れる可能性がある」と報じています。

完全決裂で両者が受けるダメージを考えると、この辺が落としどころかも知れません。

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