戦後一貫して円高が進んでいる
ドル円推移
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再び円高の季節

2019年の1月3日に急速な円高が進み、一時1ドル104円台になりました。

きっかけになったのは米アップルの業績下降修正で、900億ドルから840億ドルに引き下げました。

円はユーロや英ポンド、人民元などに対しても円高になっており、ドル安ではなく円の全面高になっている。

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これは10年前のリーマンショック時と同じ動きで、全世界の通貨で円だけが底なしに上昇し続けた。

1995年の円高では1ドル79円75銭、2011年の円高では75円78銭、1988年の円高では1ドル121.1円でした。

1988年円高は大したことが無いようにみえるが、1985年には1ドル260円だったので、実際には超円高でした。


円高と円高の間には1990年には1ドル150円、2000年代にも1ドル120円から140円台の円安期がありました。

2008年から現在までの間にも1ドル125.59円まで円安が進み、2019年年明けに急落しました。

なお1985年までのドル円は変動相場制ではなく固定相場制で、1ドル360円から260円まで段階的に円高になった。


ここまで70年を振り返って一定の法則性が見られるのは、誰でも気づいたと思います。

第一の法則は1ドル360円から一貫して円高に推移していて、円安に反転する兆候は見られません。

もっとさかのぼると1871年(明治4年)に円が制定されたときは1ドル1円で、1900年前後は1ドル約2円だった。



円高は必然

1941年には1ドル約4円に円は下落し、敗戦後の1945年には15円、1947年には1ドル50円になっていた。

円の価値は5年で10分の1以下に下落したわけで、経済崩壊が発生したのが分かる。

1949年には1ドル360円になったが、これは円安にして輸出を有利にして経済再生したいという日本側の要望だったとされている。


ターニングポイントになったのは1950年の朝鮮戦争で、日本は輸出で大儲けして貿易黒字、経常黒字になり以来60年以上円高が進行した。

貿易や投資などでの経常収支が黒字だと、赤字国から黒字国に膨大な通貨交換がされるので、黒字国の通貨は高くなります。

これが1950年からずっと円高になりつづけている理由で、日本の貿易黒字や経常黒字が原因でした。


1941年まで円安になり続けた理由はアメリカの輸出が日本より大きかったからで、単純に考えて日本の4倍も通貨が強かった。

1941年から1947年まで円が暴落したのは戦況が悪化し戦争に負けたからで、通貨はこのように正直です。

リーマンショック以来日本は円安誘導し経常黒字を増やし続けたので、円高になるのは自然なことです。


もしリーマンショックのように大規模な円高とすると、今度は1ドル50円台まで円高が進む可能性があります。

それほどではない小規模な円高だと、1ドル100円で踏みとどまる可能性もあります。

小規模な円高は数年おき、大規模な円高は12年おきくらいに発生しています。

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