習近平は地方幹部に「共産党が直面する危機」を語った
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画像引用:http://jp.xinhuanet.com/2019-01/22/137763960_15481141232511n.jpg



習近平が抱く不安

中国では不況が深刻化していて、習近平が演説で「深刻な危機に直面」への警戒を呼びかけるほどになった。

習近平は1月21日に北京で共産党地方幹部を前に演説したが、内容は異例なほど厳しかった。

習によると共産党は経済減速や国民の離反、解決できない社会の矛盾、能力の欠如、腐敗など多くの問題を抱えている。

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共産党による長期的統治の維持が深刻な危機に直面しているという言い方は、天安門事件に匹敵する表現となっている。

習は『ブラックスワン』と『灰色のサイ』という言葉を使って経済危機に警告した。

ブラックスワンは黒い白鳥で、めったに居ないが必ず出現し、経済に破壊的影響をもたらす現象を指す。


たとえばバブル崩壊とかリーマンショックとか大恐慌は「めったに起きない」のだが統計上は「確実に発生」しています。

灰色のサイはいつも見かけるありふれた問題だが、暴れ出すと手が付けられなくなるような事を指している。

ちなみにサイは自然界最強の動物で、怒り出すとライオンの群れも逃げ出すとされています。


中国の灰色のサイは巨額債務問題で、年6%以上の高度成長を維持するためには、成長分の5倍以上の投資が必要になる。

効率の高い社会ではこの倍率は2倍以内だが、中国は公共投資による強制的な経済成長を続けた結果、極めて非効率な社会になった。

中国の経済成長率6.5%は約70兆円以上だが、これを達成するには年400兆円以上の投資を必要とする。



中国が立っている経済の瀬戸際

400兆円のうち税収として戻ってくるのはせいぜい100兆円程度なので、毎年数百兆円借金が増えています。

成長率を維持すると債務がさらに膨らみ、債務を削減するとゼロ成長になるという瀬戸際に立っている。

債務削減のために公共事業や公共投資を思い切って削減すると、おそらく破壊的なマイナス成長になるでしょう。


実際そうなったのが1991年のソ連崩壊で、膨らみ切った財政を縮小したらかえって財政崩壊してしまいました。

中国は地方債務が公式15兆元、非公式30兆で合計すると45兆人民元(約730兆円)の債務を抱えている。

対外債務は200兆円で家計債務は650兆円、不良債権も200兆円、公的債務は最小限に少なく見積もっても3000兆円存在している。


中国の公的債務は成長率を維持するために、毎年成長分の数倍のペースで増えていきます。

6%台の成長率を維持するには、数年ごとに公的債務を2倍に増加させる必要があるのです。

欧米のエコノミストはこれを人類史上最大の借金と呼んでいますが、結末は知れています。


最後に借金を返せなくなってある日経済活動が止まり、債権者は自分が中国に貸したお金が返って来ないのに気づきます。

日本人が買っている中国株や中国債は中国にお金を貸したのと同じなので、破綻すると紙切れになります。

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