高金利通貨が下落するのを知りながら「外貨運用がお得です」と高齢者に勧めている
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画像引用:外貨建て保険とは?知っておくべきメリットとデメリットhttps://hoken-kyokasho.com/gaicadatehoken



何のための保険?

最近外貨保険でトラブルが多発していると言われていて、金融庁や警察も関心を持っている。

保険は事故などが起きたときに保証してもらうものですが、保険の名をかたった投機が横行している。

外貨建て保険は生命保険会社が銀行窓口で販売しているのだが、実態としてこれは「保険」などではない。

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生命保険協会によると外貨建て保険への苦情は2017年に2076件、新規契約数は60万件だった。

苦情の内容は元本割れリスク、税金、勧誘方法などが多く、加入した後で保険ではないのに気づく人が多い。

外貨建て保険は高齢者が退職金で一括して払い、米ドルや豪ドルで運用して利益を得るモデルです。


現在は(いつもそうですが)米ドルや豪ドルは日本より高金利なので、金利差を受け取ることが出来ます。

この辺は外貨預金では例えば金利差2%なら100万円外貨預金すれば毎年2万円を受け取れるのに似ています。

さらに円安が進めば為替利益が出るので、1ドル100円の時に契約して1ドル120円で解約すると20%の利益が出ます。


ここまで読んでピンと来た人もいると思いますが、これは「外貨預金」や「外貨投資」と同じでリスク商品です。

まず金利差についてですが「金利」とはリスクと等価交換なので、日本円より2%金利が高い通貨は、将来かならず年2%以上下落します。

トルコリラとかメキシコペソとか南アフリカランドで痛い目に遭った人は、この意味が理解できると思います。



外貨建て保険は100%損をする

もし金利10%の通貨があって毎年10%受け取れるような美味しい話があったら、その通貨は間違いなく年10%以上下落します。

金利とはそういうものなので、金利差を受け取れて下落しない通貨なんか無いのです。

もちろん投資や金融のプロである証券会社や銀行・生保の投資担当者はこの事を良く知っています。


客が損をするのを知っていながら高齢者に「老後の安心を得られますよ」などと勧めているのです。

偶然円安になったタイミングで満期になる例を除けば、将来的に契約した人の半数以上が元本割れする筈です。


外貨建て保険の宣伝や募集を見ると、外貨投資や外貨建て預金ではあたりまえの利回りの説明がない。

高齢の客は利回りもわからずリスク説明も受けずに「老後の安心」のためと言われて契約します。

騙される方が悪いとも言えるが、投機を保険といつわり「老後の安心」と言いくるめるやり方はあくどい。


例えば1ドル120円で契約した人が1ドル80円になった場合、元本の3分の1を失うがその説明は絶対にしません。

金融庁は販売方法を改善するよう求めているが、退官後に天下りするためなのか、保険業界には非常に甘い。

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