2日目の首脳会談前、正恩は「年長者」のトランプを見下すように同じ姿勢をしている
トランプは最初から不機嫌
trump1
画像引用:http://info7rm.blob.core.windows.net.optimalcdn.com/images/2019/02/28/trump1.jpg



不自然な米朝物別れ

2019年2月28日にトランプ大統領と金正恩の米朝首脳会談が開催されたが、共同声明で合意せずなにも発表されなかった。

トランプ大統領は予定を切り上げて帰国したので、世界のメディアは交渉決裂と報道している。

報道では北側が核放棄の見返りに経済制裁解除を要求したのにトランプが立腹し、交渉を打ち切ったとされている。

スポンサー リンク

ベトナムの首都ハノイで27日午後6時40分にトランプと正恩の首脳会談が始まり、冒頭のあいさつだけが公開された。

約30分間の首脳会談の後で夕食会になったが、写真や報道で見ると一日目は終始友好的なムードだった。

二日目は午前11時前に2度目の首脳会談が行われたが、2人の表情は初日と変わって険悪なものになっている。


トランプは口をとがらせて睨みつける表情をするようになり、正恩は好青年風ではなく相手を見下すような態度に替わっている。

首脳会談の写真ではトランプと正恩が同じ姿勢でテーブルに手をついているが、「年長者を敬う」朝鮮半島では絶対にありえない。

正恩は35歳くらいでトランプは72歳でアメリカの方がかなり国力が上なので、半島の常識では正恩が背筋を伸ばして敬わないといけない。


2日目の首脳会談が始まった時に両者は険悪になっているので、その前になにかが起きたと想像できる。

2日目の首脳会談後は両国の側近も出席する拡大会合だったが、トランプは顔を紅潮させて正恩を睨みつけていた。

拡大会合は12時過ぎに終わったはずだが、かなり時間が空いた15時にホワイトハウスのサンダース報道官が昼食会中止を発表した。


「昼食会」なのだから本当は13時ごろの予定だったと思うが、おそらくトランプ大統領が予定を遅らせたうえ、突然中止を指示したと思われる。



中身の議論で対立が鮮明化した

米朝の対立点は北朝鮮の非核化とそれに対する米側の見返りにあったと考えられる。

2月27日までトランプは非常に上機嫌で、正恩を褒めたたえ「北朝鮮は経済大国になる」とおだてたりした。

2018年6月の米朝首脳会談で北朝鮮は「半島の非核化」を表明したが具体的な核やミサイルの縮小は発表されなかった。


米朝の友好ムードやトランプ外交の成果が喧伝されたが、アメリカの国防族からは成果ゼロと批判された。

2回目の米朝首脳会談では当然、アメリカは北朝鮮に具体的な核やミサイルの削減を要求した筈です。

過去の金正日時代の米朝交渉では、北が核開発を凍結して核査察を受け入れる見返りに、アメリカは経済援助をしました。


今回も「非核化する」と口で言うだけではだめで、国連などの国際機関による核査察を要求したでしょう。

一方北朝鮮の関心事は「安保理制裁解除」しかなく、アメリカが制裁解除するなら、我が国は「朝鮮半島の非核化」に努力すると以前から言っていました。

北朝鮮の言う「朝鮮半島の非核化」とはまず在韓米軍が韓国から撤退することで、アメリカの核による脅しを排除する事を指している。


アメリカの脅威がなくなったら北朝鮮も核を放棄するというのだが、これは「自衛隊を廃止すれば中国は脅しをやめる」のと同じ論法です。

北朝鮮は朝鮮半島の終戦宣言も要求しているが、在韓米軍とは朝鮮戦争が「継続中」なので韓国を守るために駐留している。

もし朝鮮戦争が終結すれば米軍は出ていかねばならず、米軍が出て行った翌日に中ロ北がソウルに進撃するでしょう。


2018年の会談では両者が相手を褒めたたえるお見合いだったが、2回目の会談はこうした中身の議論になり、対立点がはっきりした。

スポンサー リンク