世界の工場だった中国は輸入超過になりつつある
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世界の工場から輸入国へ

中国は1990年代から世界の工場と呼ばれ、膨大な輸出によって外貨を稼いできました。

だが英エコノミスト誌によると、2018年の中国の経常収支(国際収支)はGDP0.4%の黒字にとどまった。

しかも黒字になったのは年後半で、2018年の前半は283億ドル(約3兆1500億円)の赤字だった。

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2019年は通年で経常赤字になり、経済構造の変化によって赤字は長期間続くと予想されています。

構造変化の第一は輸出の減少と輸入増加で、もう中国は世界の工場ではなく、国際企業は東南アジアなどに生産拠点を移している。

中国の一人当たりGDPは2018年に9000ドルに達したが、これはベトナムやインドの5倍に相当しています。


中国の平均年収も70万円程度になっていて、もう世界的に見て低賃金ではないので、中国工場で生産しても安くないのです。

中国の輸出額は2014年がピークで、その後は減少したり微増にとどまっています。

中国の輸入額も同様に2014年がピークで、2018年は3517億ドル(約38兆円)の貿易黒字だったが、月別では黒字と赤字を交互に繰り返している。



中国に「中進国のわな」

輸出額の増加ペースに比べて輸入額の増加ペースが速いので、今後も大幅な貿易黒字にはなりにくい。

貿易以外のサービス収支や所得収支は赤字で、旅行収支も外国旅行の増加で赤字になっています。

中国人の生活が豊かになったので消費が増え、外国からの輸入が増加し、知財やサービスの輸入も増加しました。


豊かになったので外国旅行も盛んで、富裕層による外国への投資や移住も積極的に行われています。

つまり豊かになった中国から外国に、お金がどんどん出て行っている状況で、輸出で外貨を稼ぐことはできなくなります。

これは先進国に共通の現象で、米英仏など欧米主要国の多くが国際収支赤字で、国内の経済活動で成長しています。


輸出や貿易による成長が10%以上と急成長なのに対して、国内経済型の成長は2%から4%しかありません。

中国も内需型経済になれば成長率は年4%以下になると見られ、高度成長時代は終わりを告げます。

中国が欧米と異なるのは、中国ではまだ一人当たりGDPが1万ドルに達していない事で、先進国ではありません。


中進国のまま経済成長が止まるのを「中進国のわな」と言いますが、中国もこういう状況になりつつある。

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