一過性のブームに見えたが、レトロ調デザインは世界に影響を与えていた(ミラ ジーノ)
DA_S011_F001_M005_1_L
画像引用:ミラジーノ(ダイハツ)1999年3月~2004年10月生産モデルのカタログ|中古車なら【カーセンサーnet】https://ccsrpcma.carsensor.net/CSphoto/cat/DA/S011/DA_S011_F001_M005_1_L.jpg



レトロカーは苦し紛れだった

VWビートルやフィアット500、BMWミニのようなレトロデザインの車が世界で人気を得ています。

そのムーブメントの始まりは意外にも日本のレトロカーで、日産パイクカー・シリーズのBe-1だったと言われています。

Be-1はバブル全盛期の1987年発売で中身は丸ごと「日産マーチ」で外側や内装部分だけをクラシックカー風にした車でした。

スポンサー リンク

当時日産は労組問題を抱えていて、強力な日産労組はモデルチェンジ長期化を要求し、初代マーチ(K10型)は1982年から92年まで発売されました。

最初は売れたが他車が4年でモデルチェンジする中で売り上げは下降線をたどり、思いついたのが「見た目だけ変えてみる」手法でした。

いわば苦し紛れに売れない車をベースにしてレトロ調のボディをかぶせて売ったのだが、これが大ヒットしました。


見た目だけ変える手法に眉をひそめる自動車評論家も居たが、時代はバブル全盛期なので「面白ければ何でも良い」という風潮だった。

Be-1は限定発売で月産数百台ペースで1年半ほど販売され、その後マーチベースの「パオ」「フィガロ」もヒットしました。

マーチのモデルチェンジで日産パイクカーは下火になるが、代わってレトロ調軽自動車のブームが起きた。


1995年には旧ミニそっくりのスバル ヴィヴィオ「ビストロ」が発売され人気を得た。

1999年にはもっとミニそっくりのダイハツ「ミラジーノ」が発売され、これらは「ミニもどき」と言われた。

一過性のブームと思われたが「ミニもどき」達は今も走っているのを見かけるし、レトロカーという一つのジャンルを築いた。



世界に広がったレトロ調デザインの車

日本製レトロカーは外国メーカーにも影響を与え、クラシックデザインを取り入れた車が続々と発売されました。

1994年にVWは当時のゴルフをベースにしたニュービートルをデトロイトモーターショーに出品し、大きな話題となった。

1998年には実際に市販され、カブリオレも追加されて2010年まで販売されるロングセラーになった。


2012年には新型ゴルフべースのニュービートルも発売され、これも2019年まで販売されロングセラーとなった。

新型ビートルが登場するかは不透明だが、VWのEV化戦略が落ち着けば発売される可能性がある。

EV販売の起爆剤として「キャラが立っている」ビートル登場は十分にあり得るでしょう。


BMWミニはビートルの影響を受けたと分かるクラシック風のデザインで、日産Be-1に似ていなくもない。

こちらも大ヒット車となって日本では外国車売上1位となり、現在も基本デザインを受け継いで生産されています。

フィアット500はアニメに登場するようなクラシックカーそのままのデザインで注目され、一躍人気車になった。


2007年9月に発売されると世界に輸出され、苦境に陥っていたフィアットの経営を立て直した。

フィアットは欧州大手メーカーの中では落ちこぼれ的な存在だったが、フィアット500以降は方向性が明確になった。

アメリカでも古き良き時代のデザインに回帰したマスタングやカマロが復活し、人気を得るようになった。


一連のムーブメントの始まりは日産Be-1で、現在の日本でもスズキラパンとかミラ トコットなどレトロ調軽自動車が多い。

軽でレトロデザインが多いのはおしゃれ重視の女性客が多いのと、経済的負担が少なくメーカーにとっては開発費が抑えられるからでしょう。

軽のパッケージはレトロ調デザインとマッチしやすく、大型の車だとデザインだけ変えるのは難しい。

スポンサー リンク


スポンサー リンク