バイク保有台数は増え続けているが、多くは旧車と呼ばれる10年以上前のバイクだった
5d38fd7e9f6c4c2f9d7ccb7ef77741ea_s



バイクの売り上げ減少への誤解

統計によるとバイクの新車販売台数は37万台(2017年)で1982年の326万台から約8分の1に減少しました。

バイクブームの80年代も230万台から160万台に急減していて、実態はブームどころが減少が始まっていました。

90年代は160万台から80万台以下に減り、2000年代は78万台から38万台にまた半減しました。(JAMA二輪車販売台数より)

スポンサー リンク

2010年代は38万台から37万台(一時33万台)なので下げ止まった感があり、今後回復が期待されています。

これらの数字を見る限りバイク業界はお先真っ暗なのだが、保有台数を見るとまったく逆の現象が見えてきます。

原付を含む2輪車保有台数(登録台数)は1970年に885万台、80年に1195万台、90年に1777万台、2000年に1397万台となっています。


2010年は1247万台で2017年は1095万台で、現在は1980年と同じ台数の2輪車が登録されています。

保有台数は総務省の調査に基づく課税対象台数なので、車庫で埃をかぶって眠っているのは含まれていません。

少なくとも1年に1度は走行しているバイクの数が1000万台以上存在し、大半は10年以上経過している。


この背景はバイクが丈夫になり寿命が延びたのと、中高年ライダーは同じバイクにずっと乗り続けていることが挙げられる。

以前は人気だった「日本人好み」のバイクがなくなり、欧米やアジアで売れるデザインが増えたこともある。

日本人向けのバイクは「カチッとしている」のに対し、外国人向けのデザインはバッタかエイリアンに近いので日本では好まれない。

バイク離れどころか小型以上の2輪車保有台数は史上最多だった
two_wheeled_3t1
画像引用:JAMA - 二輪車http://www.jama.or.jp/industry/two_wheeled/two_wheeled_3t1.html



実は減ったのは原付バイクだけ

しかも売れたバイクの内訳を見ると、1980年に売れた237万台のうち、198万台が原付で、51㏄以上は39万台でした。

2017年は合計35万7千台ですが原付が17万台で、51㏄以上は18万台でした。

80年に比べると51㏄以上も半減したのだが、2009年の12万5000台を大底に増加しています。


2009年はリーマンショックの年で、ほとんどのライダーは買い替えを先送りしたのが容易に想像できます。

さらに「51㏄以上の登録台数」では驚くことに1970年や80年代の400万台前後から、2017年は史上最多の534万台に増加しています。

こうした統計を見るとバイクは新車が売れていないだけで、51㏄以上の登録台数は「バイクブーム」と言えるほど増えています。


原付以外の登録車が史上最多なのに「日本人のバイク離れ」を得意げに語るマスコミには違和感を感じる。

51㏄以上は年間18万台しか新車が売れていないのに534万台が登録されているということは、単純計算で平均30年の車歴になります。

2000年以降に販売された新車が1台も廃車にならず、販売統計に含まれない輸入車が少しあったとして、やっと534万台に届くかという数字です。


これほどバイクが長持ちなのは走行距離が少ないからで、多くの中年ライダーは年間1000キロ以下から3000キロ程度しか走行していない。

春前に定期整備してシーズン中の連休は遠出もするが、あとは磨いたり眺めたりして楽しんでいるようです。

メーカーが日本人好みのバイクを発売したら新車を買うと思うが、大部分の人は古いバイクの方が良いと考えている。

スポンサー リンク


スポンサー リンク