なんでも自己責任で誰も助けない社会は衰退していく
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自己責任は人々を委縮させる

21世紀になってから自己責任という言葉が盛んに使われるようになり、賛成できる場合もあるがマイナス面も大きい。

無理な登山をして遭難した人、就職に失敗した人、借金を背負った人や貧困状態の人など様々です。

甘いものを食べ過ぎて糖尿病になり、多額の治療費を国や公的保険で負担している場合にも使われる。

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自己責任だから助けるべきではないという意見も一理あるが、それだけでは社会が成り立たなくなる。

借金には自己破産という制度があり、免責を受ける事で債務が減額されるか消滅して再生できる。

誤解されているが賭け事や浪費の債務も自己破産は可能で、債務が免責された人が大勢います。


ただし浪費などの場合は100%ではなく程度によって半額や5分の1など、支払えそうな金額まで減らしてくれます。

ドラマや映画では「自己責任だから裁判所は免責を認めない」と決めセリフを言うが、あれはドラマを盛り上げる嘘です。

食べすぎ飲みすぎで糖尿病になった人も健康保険が適用されるし、障害年金や生活保護で生きている人が大勢います。


もし「自己責任の場合は保険適用外」だったら大変な事に成り、例えば道路に飛び出したり信号無視の交通事故は全額自己負担になります。

サッカーや格闘技などケガをするのが前提のスポーツも自己責任だし、追突事故では追突した方は自己責任なので保険も下りず全額自己負担になる。

自己責任を突き詰めればこんな社会になり、なにもできない委縮した社会になりかねない。


多少の事は誰かが面倒見てくれるから冒険ができるので、遭難しても「自己責任だから助けない」という社会なら山に登る人は少ないでしょう。



自己責任社会では誰も子供を産まない

中でも深刻なのは出産で、産んだ親の責任を追及したり責め立てる論調があります。

産んだのだから最後まで育てろとか、なんでもすべて親の自己責任という主張が増えている気がします。

理論としてはもっともですが、全部親のせいになるなら、面倒なので子供を作らないのではないでしょうか。


とりあえず産んだら社会や国が面倒を見てくれる「ゆるい」社会の方が、少なくとも出生率や人口は増えるでしょう。

親なんだから子供の学費と養育費2000万円を子供の人数分出さなくてはならなかったら、実際子供が欲しくても作れません。

今の日本はまさにそうなっていて、産んでも育てる金がないし、国は面倒を見てくれないので子供を産みません。


極端なはなし、子供の教育費と養育費をすべて国や社会が面倒見てくれるなら、いくらでも子供を欲しい人は居る筈です。

そのための財源は?というのはまた別な話で、実際にはすべてを税金や公的保険で支援することはできない。

「親なんだからぜんぶ親のせい」という自己責任では、多くの人は委縮してしまい子供が欲しくても作らないようになります。

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