インフィニティの中では北米で一番売れているQ60だが地味な印象
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日産が世界生産15%減へ

日産は2019年度の世界生産計画を15%減産と報道され衝撃が走っている。

2018年(1から12月)は前年比4.9%減の548万6906台、2017年(1~12月)は前年比3.8%増の576万9277台となり、8年連続で過去最高だった。

15%減産するのは4月から20年3月なので厳密には違うが、10%以上減産するのは間違いない。

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国内生産は2018年に8.7%減の93万0997台としていて、今年度も同じ水準を維持するとしている。

海外だけで20%減産するが、中でも北米と中国の現地生産分を大きく削減する。

北米では159万台を販売したが商用車、レンタカー、リースカーの割合が多かったとされている。


これらビジネスカーは車の価値より値段で購入される傾向があり、ホンダやトヨタより安売りした事で台数を稼いでいた。

北米では値引き販売が普通だが、他社が20万円値引きするところを、日産は40万円値引きして売っていました。

これで台数は売れたがブランド力の低下という深刻な影響を招きました。


トヨタにはレクサスがあり、ホンダにはアキュラという高級ブランドがあり、日産にもインフィニティがある。

アキュラは2019年第一四半期(1から3月)に前年比は8.9%増の3万6385台が販売されました。

ホンダの高級ブランド・アキュラには2000万円以上するNSXを筆頭に高額車が多いので、3万台でも利益が大きい。



北米での日産インフィニティの位置づけ

トヨタのレクサスも2019年第一四半期に米国販売4%増で6万6791台売れました。

日産インフィニティは同じ2019年第一四半期に16.1%減の3万4315台に留まりました。

台数ではホンダと同水準だが、前年比での勢いの差が大きくトヨタとは約2倍差がついた。


インフィニティの車種はスカイライン、フーガ、Q60(スカイラインクーペ)というイマイチな品揃えで、これで3万台以上なら善戦とも思えます。

アメリカにはまだ高級セダンを買う保守的な人がかなり居るが、需要は年々少なくなっています。

Q60というSUVも販売していて、これは見た目から「スカイラインワゴン」のような車です。


トヨタやホンダのような今風のオシャレなSUVではなく、昭和50年代のセドリックワゴンのような位置づけです。

レクサスやアキュラより商品力が控えめで、大幅な値引きでなんとか販売台数を確保している姿がうかがえます。

最高級ブランドは儲かるだけではなく、各社のイメージを決定づけるフラッグシップの役割も担っている。


販売数で下回るホンダのほうがブランド力では勝っている
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日産に必要なのはブランド価値

人々は実際にはカローラを買うかも知れないが、気持ちの中ではレクサスをイメージして購入する。

これがブランド力だが日産は値引き販売を重視した結果、台数は増えたがブランド力が低下した。

ルノー日産の販売台数は毎年増えたが、こうした事が世界中で起きていました。


日系各社は中国販売に消極的で、トヨタなどは長年「しかたなく売ってやる」という態度を通してきました。

日産はゴーン会長の下で中国生産を重視し、トヨタやホンダを引き離して日本車トップシェアを確保しています。

だがここでも北米と同じことが起きていて、トヨタやホンダの車は指名買いされるが、日産車は比較して安ければ買われている。


中国の自動車販売は2018年に2.8%減となり、2019年は年初から前年比10%以上減少しています。

こうした中で無理な値引き販売で販売数を確保すると、日産車のブランド価値はさらに低下するでしょう。

世界的なブランド力を再建する必要に迫られて、ついに15%減産の荒療治が必要になった。

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