AIIBの融資実績はADBの10分の1、IMFの100分の1に過ぎない
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画像引用:https://www.newsweekjapan.jp/stories/assets_c/2017/05/endo170517-thumb-720xauto-113163.jpg



一帯一路は日米に完敗

鳴り物入りで始まった「一帯一路」と資金調達の国際銀行AIIB(アジアインフラ投資銀行)だったが、中国が期待したほど成功していない。

一帯一路は2013年に習近平が提唱した概念で、新シルクロード構想とも呼ばれていた。

中国の周辺国すべてと欧州やインド洋、中央アジアや西太平洋までを含む地域を大中華経済圏にする構想でした。

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AIIBは一帯一路を実現するための資金源で、一帯一路で援助を受けたりビジネスに参入するにはAIIBに加盟する必要がある。

一帯一路で金を貰えるとの期待感からアジアのほとんどの国が加盟し、ビジネスに参入したい英仏独伊も加盟し約100か国を集めた。

一方日本が創設したADBは48か国だったので、日本マスコミとNHKは大喜びで「中国が勝った」とはしゃぎまくった。


アメリカが創設したIMFは189カ国だが、3つの国際銀行組織はそれぞれ趣旨がことなっている。

IMFは国連のように全世界をアメリカが支配するために創設し、すべての国連加盟国が参加している。

ADBは高い信用力を持つ国だけの「高級会員制クラブ」で、信用不安のある国は加盟を断っている。


AIIBは誰でも参加できるが中国がボスであり、総会や全体会議すら開催していない。

AIIBは中国が決定した内容を加盟国に通知するだけで、加盟国は討論もできないし決議も発言権もない。

IMFとADBは日米の高い信用力と低金利を背景に1%程度の低金利で融資しているが、AIIBは2%以上と見られている。



中国の経済覇権は遠い夢

結局AIIBはどうなったとかというと、IMFは勿論ADBよりも融資実績などで劣っている。

海外資産保有額(2018年9月時点で)は日本が1兆6670億ドルに対して中国は1兆5420億ドルだった。

ADB(アジア開発銀行)の融資額が2018年だけで358億ドルに対して、AIIB(アジアインフラ投資銀行)は融資残高が64億ドルだった。


AIIBは2018年の融資実績を公表していないが、融資枠は35億ドルだったので、それ以下だったことになる。

ADBはAIIBに対して10倍差を付けて圧勝しており、IMFはさらに10倍以上の融資枠がある。

分かりやすく言えばIMF100に対してADB10、そしてAIIBは「1」という事で、期待とはほど遠い。


中国は人民元を基軸通貨にするのを目標にしているが、現時点の世界通貨シェアで円は4.35%に対し人民元は1.15%だった。

外貨準備高では、世界各国の外貨準備高に占める円の比率は5.2%、人民元は1.89%だった。

対外純資産では日本が世界最大で328兆円、中国は205兆円と3位でいわゆる最大債権国は日本である。


それどころか中国の対外資産と対外債務を検証すると、マイナスの疑いすらあるとされている。

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