金正恩にとってロシア側の対応は満足できるものではなかった
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画像引用:金正恩氏、プーチン大統領に訪朝要請 - Sputnik 日本https://jp.sputniknews.com/politics/201904266176190/



金正恩とプーチンの微妙な関係

2019年4月25日にウラジオストク近郊で北朝鮮とロシアの首脳会談が行われ、成功だったと報道されている。

だが会談前後の両首脳の行動を見ると、成功だったとも友好を深めたとも言えなかったようです。

プーチンと金正恩が「遅刻合戦」を繰り返したあげく、金正恩は予定をボイコットして一日早く帰国した。

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露朝首脳会談が発表されたのは18日で、23日には正式に日程が公表されたが、共同声明や合意文書への署名はないと発表された。

ロシアとしては北朝鮮を軽く扱ったことになり、この辺から両国のすれ違いが表面化し始めた。

北朝鮮は2月28日の米朝首脳会談が決裂したあと、北京で習近平と首脳会談する予定だったが素通りしている。


どちらが断ったのか明らかでないが、中国は米朝会談で失敗した金正恩を「切り捨てた」可能性がある。

米国が北朝鮮を重視する限り、中国にとっても北が重要だが、米朝が決裂したらもう興味はないのかも知れない。

さて4月24日にウラジオストックに到着した金正恩だが、プーチンが山火事対策でシベリアに出かけており、出迎えもしなかった。


ロシア側の歓迎行事や夕食会もなく、伝えられるところによると北側はもっと熱烈な歓迎を期待していた。

25日にはプーチンの到着が遅れてまた2時間半待たされ、到着したプーチンを今度は金正恩が30分待たせている。

子供じみたやりとりだが、当人同士には案外重要な意味があるのかも知れない。



会談は物別れだった?

金正恩とプーチンの首脳会談は3時間も続き、時間だけは長かったが合意した事は特になかった。

金正恩はなぜか日本を引き合いに出して、「共に抗日戦を戦った同士」と言ったがプーチンには響かなかったようだ。

プーチンは北朝鮮の非核化を支援するとし、北がアメリカに主張する段階的非核化を容認する姿勢を示した。


成果と言えるのはこのくらいで、北朝鮮が期待していたであろう軍事支援や経済支援への言及は一切なかった。

米朝会談が決裂した今、北が何よりも欲しいのは中国とロシアの後ろ盾で、「アメリカが北を攻撃するなら我が国が受けて立つ」というような一言が欲しい。

だが北京では習近平に会えず(逃げられ?)ウラジオストクではプーチンに適当にあしらわれた。


中国とロシアはアメリカへのカードとして北と親しくしていたので、北朝鮮を守る決意などさらさらない。

アメリカの巡航ミサイルやステルス戦闘機が北を攻撃したら、自国を守るために最低限の事をするが、金正恩を守ったりはしない。

それにプーチンのロシアは2019年になって、ウクライナやシリアで派手に振舞ったのと打って変わって鳴りを潜めている。


ロシアは深刻な経済危機で国内の不満が溜まっており、軍事行動の浪費も批判されている。

プーチンとしては今アメリカと対立する余裕はなく、北を助ける気分にはならない。

首脳会談が終わるとプーチンはその日のうちに中国へ向かい、金正恩も行事をボイコットして平譲に帰っていった。


米朝首脳会談が決裂した時も、金正恩は後の行事をボイコットして帰国している。

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