間違えてくださいと言わんばかりにペダルが並んでいる
4輪自動車創成期からずっと操作方法がおかしい
画像引用:ハイエース4型のペダルの配置が変わった?: HanaHana日記http://hanahana-2525.cocolog-nifty.com/blog/2015/01/post-3e7f.html
定期的に高齢者の事故が話題になり、原因はだいたいアクセルとブレーキの踏み間違えか、道路の逆走です。
ブレーキの踏み間違いの多くは停止状態か低速で起きていて、ほぼ100%オートマ車です。
オートマ(AT)車は通常ツーペダルで、アクセルとブレーキ、ハンドル操作だけで車を運転できる。
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一部のEVがアクセルを戻すとブレーキもかかるワンペダル方式で、さらに操作が簡単になっている。
高齢者はハンドル操作を間違えることは少ないのに、ペダル操作は頻繁に間違えています。
「ハンドル操作を誤って高齢者の運転する車が暴走」というニュースは聞いたことがありません。
人間手より足の衰えが早く来て、思い通りに動かなくなったり、足の感覚がなくなってきます。
ここですぐ問題だと気づくのは、4輪自動車がアクセル、ブレーキとも足で操作している点です。
自転車やオートバイのブレーキ操作は基本的に手で行い、例外としてバイクの後輪ブレーキは左足で踏みます。
バイクのアクセルは右手で回し、ブレーキを掛けたいときはアクセルを離して右手でブレーキを握ります。
この仕組みではなかなか間違えようがないので、高齢者でもアクセルとブレーキを間違える話は聞かない。
4輪自動車の「アクセルとブレーキを同じ右足で踏む」仕組みは根本的に間違えやすいと言えます。
シフトレバーの重要性
もし4輪自動車も2輪のように手でアクセル、ブレーキを操作したり、どちらかが手の操作なら間違いはずっと減るでしょう。
実際には手でハンドルを操作しなくてはならない制約があり、2輪のようにハンドルにブレーキレバーを取り付ける事はできない。
高齢者にとって感覚がなくなっている足で操作するのは非常に難しいので、何らかの手で操作するような方法が望ましい。
ペダル配置以外にもう一つの問題はAT車特有の操作方法で、運転者が意図しないのに高速度に達してしまう。
マニュアル(MT)車と比較するとよくわかるが、MTで発進するにはまずブレーキを踏み、サイドレバーを解除してクラッチを踏み込む。
ギアをNから1速に入れて左足をクラッチから足を離し、同時にブレーキレバーから足を離してアクセルを踏み込む。
ギアを繋いで発進するには絶妙なタイミングが必要で、少しでもずれるとエンストかホイールスピンする。
発進後もこの作業が続き、速度を上げるにはクラッチを切って2速にギアを入れないと、エンジンは吹けるが速度は上がらない。
MT車は手順が多いので、運転者がブレーキと間違えてアクセルを踏み込んでも、大抵はエンジンが空回りするだけです。
AT車にはこうした手順や段階がなく、アクセルを踏むだけで停止から最高速度まで加速します。
これもAT車の設計上の間違いだと指摘せざるを得ないでしょう。
せめて低速状態から走行に移行する時に、「1速、2速、3速」とシフトレバーを操作する仕組みがあったら、暴走事故が大きく減るでしょう。
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