ドイツ車や日本車などEVのライバルが増えた(BMW i3)
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画像引用:https://electrek.co/wp-content/uploads/sites/3/2017/08/p90273580_highres_the-new-bmw-i3-and-t-e1503973147200.jpg



前期から生産納車とも減少にとどまる

米経済紙フォーブスやブルームバーグによると、EVメーカーのテスラはアメリカで需要低下に直面している。

分かりやすく言うと将来の売れ行きとか購入希望者が減少していて、事態が急展開している。

今までテスラはモデル3で50万台もの予約を抱え、生産が追い付かず「何台生産できるか」が焦点だった。

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新たな生産ラインや新工場建設を急ぎ、バッテリーメーカーのパナソニックの尻を叩いて増産させていた。

2018年にはモデル3の週5000台生産を達成し、このペースで増産すれば経営が安定すると思われました。

ところが予想に反して生産台数は減少に転じ、2019年第1四半期(1から3月)は全車種で7万7100台(週約6000台)に留まった。


2018年第4四半期(9月から12月)の8万6555台(週約6586台)から1割近く生産ダウンしている。

車種別に見るとモデル3は6万1394台から6万2950台と増加(1から3月は2日少ない)、モデルSとXは2万5161台から1万4150台に大きく減少した。

納車台数でもこの比率はほぼ同じで、モデル3は前期並みだが、SとXが減少した。


この状況を見るとテスラ全体が成長しているのではなく、S/Xの旧型車からモデル3に販売が移行している。

テスラにとって不都合なのはSとXは補助金適用後に800万円から1200万円するのに、モデル3は500万円以下と安い。

モデル3がS/Xの2倍近く売れてもテスラが受け取る金額は依然と同じで、コストだけが増えてしまう。


2019年3月末のキャッシュは約22億ドル(約2460億円)で、18年末から40%も減少し、このペースで現金が減ったら支払いができなくなる。

こうしてテスラの経営不安が再燃している。



テスラがアメリカで売れない

2019年第1四半期決算は7億213万ドル(約780億円)の赤字で、2期連続で初の黒字を達成した直後だけに驚きで受け止められた。

3月までの納車台数は去年の3割減だったが、「中国と欧州で今までの5倍売れた」とも語っている。

海外の販売比率が増えたので1万600台ものテスラ車が海上輸送中で、納車台数が伸び悩んだのはそのせいだと言っている。


今まで年2桁増が当たり前だったのに比べると、納車台数生産台数ともに急減速はいなめない。

2019年第1四半期決算の売上はアナリスト予想の54億ドルを大きく下回る、45億ドル(約5000億円)に過ぎなかった。

納車台数が減ったのに加えて、安いモデル3が売れて高いS/Xが売れなかったためと考えられる。


「中国と欧州で今までの5倍売れた」のに納車台数が3割減少したのは、アメリカでの納車台数が半減したのも意味している。

アメリカ国内なのだから輸送の問題はなく、工場から出荷して自宅に届ければ良いだけの筈でした。

テスラでは「膨大な予約を抱えている」というが、実際には米国向けモデル3はあらかた納車しつくしたのではないか。


最近BMWやVWグループなどドイツ勢や、リーフやトヨタHVなどの日本製電動車がアメリカでも売られている。

ドイツ製高級車はSやXと競合し、低価格の日本車はモデル3と競合している。

こうした競争にテスラは押されつつあり、アメリカでの人気が低下しているという見方がある。

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