人口急減で機械が必要とされ、レオナルド・ダ・ヴィンチは天才となった。
天才も社会が必要としなければ「変わった人」で終わったでしょう。
img04
画像引用:[没後500年記念]レオナルド・ダ・ヴィンチ展 〜天才の「手」から生まれた未来への夢https://www.sogo-seibu.jp/common/museum/archives/17/leonardo_da_vinci/



縄文壊滅の結果、稲作文明が起こった

今のペースで低出生率が続くと数十年で人口1億人を割り込み、21世紀末には半減している可能性があります。

さあ大変だ日本は滅亡すると大騒ぎしているのだが、歴史を見るとこれは正しくない。

過去の例では急激な人口減は資産の集中を引き起こし、技術の進歩や社会の高度化を引き起こしました。

スポンサー リンク

日本の場合、最初の大きな人口減少は縄文末期で、最盛期25万人以上だったのが8万人まで減少しました。

原因は地球寒冷化によって採集植物が得られなくなった事だったようで、特に西日本で人口減が酷く、九州が最もひどかった。

縄文人はどんぐりや栗のような木の実や、季節の植物、魚や小動物などをバランスよく採集していたが、寒冷化で人が住めなくなった。


そこに3000年前くらいに稲作技術を持つ小集団(数十人程度と思われる)が福岡市の海岸に上陸し、最初の水田を作った。

九州の縄文人はこれに飛びついて瞬く間に九州は稲作地帯になり、ついで西日本全域が稲作化した。

これが弥生時代で、東日本はまだ採集植物が取れたので逆に稲作は遅れ、弥生時代になるのも遅かった。


人口が数分の1に減った九州は稲作を取り入れざるを得なくなり、瞬時に日本の最先端地域になった。

日本書紀や古事記には先に高度化した九州から瀬戸内海周辺を通って、奈良で都を開くまでが描かれている。

人口減少によって社会が新たな次元に発展した例は、鎌倉時代前後、幕末、戦前戦後でも見られる。


大戦で日本の人口は減少し、若者が亡くなったことで「高齢化」したが、これで戦後の日本へとチェンジする事ができた。

もし世界大戦が起きなかったら、人口は維持できたが民主主義や資本主義は戦前のままだったでしょう。

こうした例は日本だけではなく、世界史でも頻繁に起きていました。



人口減の不幸が幸運になった例

欧州は13世紀にモンゴル帝国の侵攻を受け、この時持ち込まれたペスト菌が大流行しました。

モンゴルのせいなのか流行は全世界に広がり、世界の人口は30%以上減り、欧州の人口は半減しました(もっと減ったという説もある)

人口が半減して欧州が滅んだかというと、逆に欧州が先進地域になり今日まで先進国で居られる原因になった。


人口が減ったので機械のようなもので自動的に作業させる必要が生じ、天才レオナルド・ダ・ヴィンチのような発明家や技術者が生まれました。

いかにダ・ヴィンチが天才でも社会がそれを必要としなければ、紙を丸めてゴミ箱に捨てられて終わった筈でした。

ルネッサンスの3大発明は火薬・羅針盤・活版印刷ですが、いずれも今までより少ない人数でより早く作業できる特徴を持っています。


羅針盤によってベテラン船員がペストになっても船は目的地に着くようになり、印刷によって大勢の人に情報を届けられるようになった。

火薬は土木工事などを省力化するが、銃という最強兵器を生み出し、これらの相互作用で大航海時代に発展した。

長老たちがペストでなくなり、今までの政治システムが機能しなくなったので議会というものが考案されて代表者を送るようになった。


ペストで人口が半減したことによって、欧州はついに世界を支配する力を持ち、今も先進地域であり続けている。

もし欧州でペストが流行しなかったら、今も麦を手作業で擦っていたかも知れません。

社会が大きく変化するためには、一時的に人口が大きく減ったほうが良いのです。

スポンサー リンク


スポンサー リンク