以前は「会う、会わない」「謝罪する、しない」で揉めていたが、最近は習のほうが会いたがっている
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画像引用:http://j.people.com.cn/NMediaFile/2018/1027/FOREIGN201810271343000388582592122.jpg



一帯一路の散々な現状

最近中国の習近平は数年前とは人が変わったように安倍首相と親しくし、気味が悪いほど厚遇している。

G20や訪中では以前なら靖国や過去の反省などで因縁をつけ、最後まで「会う」「会わない」と揉めるのが恒例でした。

2018年10月の安倍首相訪中では下にも置かぬ扱いで、「日中はパートナーだ」と言い過去の問題を持ち出さなかった。

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それどころか安倍首相が中国の人権問題に言及しても反論せず、親密ぶりをアピールしていた。

こうした変化が目立ち始めたのはトランプの中国制裁に端を発した米中貿易摩擦が顕在化してからでした。

米中貿易はアメリカが中国から5000億ドル輸入しているのに対し、中国はアメリカから1300億ドルしか輸入していません。


互いに同規模の制裁合戦をしたら、中国はアメリカの3倍以上の打撃を受けるが、それだけにとどまらない。

アメリカのGDPは中国の2倍弱なので、中国GDPに占めるアメリカへの依存度はアメリカの対中依存度の5倍にも達します。

米中が互いに全面禁輸措置を取ったなら、アメリカは少し打撃を受けるが、中国はその5倍のダメージを受けます。


中国は表向きアメリカに強い態度を取っているがそれは本音ではなく、米中貿易摩擦は最初から負けが決まっているのです。

80年代や90年代の日米貿易摩擦でも同じ構図があり、日本のGDPはアメリカの6割(もあった)日本の対米依存度は高かった。

日米が互いに制裁しあったら100%負けるので、日本側は譲歩せざるを得ませんでした。

中国の立場も基本的には当時の日本と同じです。



中国が困ると日中接近

日韓関係がこじれていて、去年は護衛艦が旭日旗を掲げるのを拒否したため、日本側は韓国の国際観艦式をボイコットしました。

2019年4月に中国で行われた国際観艦式には護衛艦「すずつき」が旭日旗を掲げて入港し、中国軍幹部の歓迎を受けた。

5月の新天皇即位でも韓国の文大統領は新天皇に「過去の反省」を要求したのに対し、中国は賛辞の祝電と好意的な論評のみを行った。


まるで「ペコペコ外交」のようだが、ここまで中国が日本に気を遣うのは、それだけ中国が困っている証と言える。

中国が世界覇権をアメリカから奪うと宣言して始めた「一帯一路」はアメリカどころか日本にも負けているのがはっきりした。

日本のADBにくらべて中国のAIIBの融資額は1割に過ぎず、アジアへの融資額、各国の外貨準備に占める円と人民元の割合でも中国は劣っている。


中国政府は最初「日本をAIIBに入れてやってもいい」と言っていたが、最近は協力を懇願してきている。

日本政府はAIIBや一帯一路に参加しないが、日本企業が独自の判断で協力することとし、中国に恩を売った。

今やAIIBや一帯一路の命運を握っているのは日本で、だから習近平は安倍首相を厚遇しています。


中国は日米と違って高金利なので一帯一路への投資も高金利になり、これが貧困国の負担になっている。

実際には中国は日米から借りたお金を間接的に一帯一路に再投資していて、AIIBでの集金は成功していない。

英仏独伊など欧州勢はAIIBで決定権が一切ないのに不満を持ち、お金を出し渋っているからです。


中国が困っている間は日本は「過去の反省」を求められないので楽かも知れません。

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