2016年の世界の実際の「発電量」、太陽光と風力は容量が大きくても発電量は少ない
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画像引用:1.2 日本と世界の自然エネルギー | 自然エネルギー白書http://www.isep.or.jp/jsr/2017report/chapter1/1-2#_2452016



再生可能エネルギー発電容量が急増

国際再生可能エネルギー機関(IRENA)によると、2018年に世界で増加した発電容量の約65%を再生可能エネルギーが占めた。

この結果再生可能エネルギーは世界のすべての発電容量の3分の1を占めるに至り、さらに勢いが加速している。

2018年に再生エネルギーの増加率は7.9%だったが、その84%を太陽光と風力発電所が占めた。

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従来型発電は年約115GW拡大しているのに対し、再生エネルギーは2018年に171GW増加したので、増加ペースは10倍を超えている。

予想を超えるすさまじい増加ペースであり、ここままなら数年で再生エネルギーが過半数を超えそうに思える。

だがこれらの数字は「発電容量」の話であり、365日太陽が沈まず照らし続けないと、全体の3分の1の発電量を得られない。


実際には太陽は夜には沈むし、曇りや雨や雪の日にはほとんど発電してくれない。

風力発電も同様で、理想的な風が吹き続けたらそれだけ発電できるが、風が吹いていない時間のほうがずっと長い。

では「理論値」ではなく現実の再生可能エネルギーは全世界でどれだけ発電したのでしょうか。


残念ながら全世界の最新の発電実績は集計されていないが、過去の統計から推測することは出来る。

自然エネルギー白書2017によると、2016年に自然エネルギーによる発電量が世界全体の24.5%でした。

2018年の再生可能エネルギー発電容量は全発電容量の約33%を占めたので、一見すると妥当な数字に見える。

発電容量がいくら増えても実際の発電はしていない
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画像引用:http://www.energy-democracy.jp/wp-content/uploads/2019/02/Graph1.png



「発電容量」には何の意味もない


だが2016年の再生可能エネルギー「発電量」(発電実績)では24.5%のうち16.6%を水力発電が占めた。

次が風力発電の4%、次はバイオマス2%、次は太陽光の1.5%で、風力と太陽光を合わせても5.5%に過ぎなかった。

2016年にも風力と太陽光は「発電容量」の10%以上を占めていた筈なのに、実際の発電量では5.5%だった。


2016年の数字から2018年の発電実績を推測すると、太陽光と風力の「発電量」はせいぜい10%未満でしょう。

水力発電を除く再生可能エネルギーの発電量は10%前後、プラス水力発電の15%ほどを加えてやっと25%超というところでしょう。

つまり風力と太陽光は「発電容量」が大きく増えたとしても、日照時間や風のないロスがあるので、設備容量分の発電はできていない。


世界の発電容量の33%を再生可能エネルギーが占めたのが事実でも、太陽と風力はほとんど電力を生み出していない。

例えば原発が100万KW、火力が100万KW、太陽光と風力も100万KWの「発電容量」だったとして、原発と火力は稼働している限り100万KWを発電する。

だが風力と太陽は平均すると20万か30万KWしか発電できず、不足分は火力と原子力に発電してもらっている。


風力が理論通り発電できるのは理想的な風が吹いた時だけで、太陽光の場合は雲一つない晴天だけで、夜はまったく発電しません。

再生可能エネルギーの「発電容量」とは冗談で言っているのか、ほぼ何の意味も持たない数字です。


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