ドイツ経済は重厚長大型輸出産業に偏っており、労働時間は世界で最も短い
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画像引用:ドイツ自動車業界、EV移行で7.5万人雇用喪失の可能性 - ロイターhttps://jp.reuters.com/article/germany-electromobility-jobs-idJPKCN1J20DN



ドイツは財政黒字ではなかった?

ドイツは経済的成功と支出抑制によって2014年に単年度黒字を実現し、2018年も15億1000万ユーロ(約1800億円)の財政黒字でした。

ところがこうした財政黒字は幻だった可能性があり、10兆円の財政赤字が生じると言われています。

ドイツ財務省の内部調査で2023年までに1000億ユーロ(12兆円)の税収不足になると予想されている。

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最近の景気後退でドイツの財政状況は急速に悪化し、既に1800億円程度の財政黒字は吹き飛んでいると思われる。

今後数年間さらに景気後退が予想されていて、10兆円以上の歳入不足が予想されています。

もともとドイツの「財政黒字」はメルケル政権の人気取りの面があり、誇張されて言われていました。


ドイツは連邦制で政府の財政は連邦予算だけで、通常は地方政府の債務を除外していた。

地方を含めてもわずかに黒字化したというのだが、「民間」の公的機関や年金を含めるか含めないかで違ってくる。

例えば日本は道路公団の債務を「国の赤字」にしているが、日本以外の国では政府機関ではないという理由で国の赤字に含めないのが普通です。

医療保険の赤字も政府機関以外につけていたり、公的年金の赤字も民間の借金であるかのように装う国が多い。(というよりほとんど)


こうして財政を美しく飾ったのがドイツで、汚いものはゴミ箱に仕舞い、きれいな物だけを表に出して見せていた。

一方日本はゴミ袋に全部一緒に入れてしまい、「世界最悪の財政」という間違った情報を発信している。

ドイツの大手銀行はほとんど赤字で、ドイツ最大のドイツ銀行は倒産寸前で身売り先を探したが買い手が現れない。

ドイツの銀行は「政府のATM」として利用され、都合よく公的な費用を付け替えられていたのでした。



輸出依存度が高いドイツは欧州のお荷物になる

例えばVWの排ガス騒動で10兆円もの資金が必要になったが、メルケル首相の一声で、ドイツ銀行などが無審査で融資しました。

日本なら公的資金を投入する場面だが、表向き政府財政を悪化させない為に民間銀行に押し付けるのです。

EUの欧州委員会は貿易摩擦などでユーロ圏経済の見通しが暗いとして、ユーロ圏成長率予測を1.2%に引き下げた。


特に輸出依存度が高いドイツが大きな影響を受けるとし、ドイツの2019年成長率予測を0.5%とした。

ユーロ圏のインフレ率は1.4%予想なので、実質0.5%成長だとしてもインフレ率よりかなり低い水準にとどまる。

今までEUのお荷物だった国々は内需主導なので貿易の影響が小さいが、輸出依存度が高いドイツは最大の打撃を受ける。


ドイツは過去15年間輸出で好景気だったが、自動車など重厚長大型産業は利益の大半を稼いだ。

アメリカのようなIT産業がなく日本にすら後れを取っているので、産業構造の転換が必要になっている。

長く続いた好景気で労働条件の改善が進み、ドイツ人の労働時間は世界一短いのに、収入は欧州で最も高くなった。


これが意味するのはドイツの労働者には国際競争力が無いという事で、日本のマスコミが褒めるほど良い事ではない。

いずれドイツは今までの幸運のツケを支払わされるでしょう。

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