テレビアニメには人件費という考え方がなく、給料は自分でDVDなどを売って稼ぐ
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画像引用:https://dogadata.com/wp-content/uploads/2018/06/tvanime-uchiwake.jpg



テレビ放送からネット配信へ移行

日本のアニメ業界の低賃金は有名で、広く知られた大ヒット作でも時給100円程度で働いているとされている。

アニメ制作会社では社長以外ボランティアのようなもので、家賃が払えないのでホームレス状態の人もいるという。

こんな状況になったのはテレビ局がアニメ制作にお金を払わないからで、人件費は事実上ゼロ円になっている。

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アニメ制作には30分2,000万円かかるが、最初に原作や音楽など権利関係や声優などで半分引かれて1000万円ほどになる。

アニメ制作には原画から最終段階まで工程が細かく分かれ、それぞれは数十万円から100万円程度です。

30分アニメ(正味21分)のセル数は3000枚ほどで、1枚は約220円で制作されています。


以前は手書きしていたが最近はコンピュータ処理が可能になったとはいえ、ここには「人件費」という考え方は無い。

それどころか深夜枠のアニメはテレビ局の予算ゼロで制作され、テレビ局から放送時間を買って放送しています。

深夜のアニメ番組は製作費なしで制作され、アニメ制作会社は放送後にDVDなどを販売した売上で、給料を払っている。


テレビのアニメ業界はどう考えても持続不可能なシステムで成り立っていて、衰退は避けられないように思える。

最近DVDが売れなくなってアニメ会社の資金源が断たれたが、代わって動画配信という新たなアニメの買い手が登場した。

特にネットフリックスやHuluのような米国動画サービスは、かなりの高額で配信権を買ってくれるという。



テレビのための新作アニメはなくなる

欧米では10年ほど前は無断コピーしたものをネットで見ていたが、取り締まりが厳しくなりほぼ根絶した。

代わりに月1000円ほどで見放題の動画サービスでアニメを見るようになり、需要が拡大している。

米動画配信最大手のネットフリックスは2017年に約7000億円、2018年に約1.3兆円、2019年は約1.6兆円を自主制作番組に投資する。


日本の民放は全国ネット4社が年1000億円前後で、テレ東は約400億円、アベマTVが約200億円くらいでした。

ネットフリックスは日本の民放すべての合計の3倍以上を自主番組制作に投資しています。

例えば「ザ・クラウン」シーズン1は10話で1億ドルなので、1話約11億円で30分当たり2.3億円をかけています。


仮に同じ製作費でアニメを制作すると、日本のテレビ局アニメの10倍の製作費になります。

ジブリ作品は高額製作費で有名でしたが、初期のナウシカや宅急便は3億円以下から4億円程度でした。

後期のもののけ姫や千と千尋、かぐや姫などは20億円から50億円に製作費が高騰し、映画上映では赤字だったと言われています。


ネットフリックスが制作会社に支払う予算はジブリ並みとは行かなくても、日本のテレビ局の2倍以上の30分3000万から4000万円と言われています。

しかも多くの場合、動画配信サービスは「先行放送と一定期間の独占権」を求めるだけで、一定期間後はDVD販売やテレビ放送もできる。

これだけ好待遇な理由はアニメが世界市場で通用する商品と見られているからで、欧米や全世界に配信される。


既にネット配信金額がDVD売り上げを上回っていて、テレビ放送を上回るのも時間の問題でしょう。

動画配信がもっと増えるとアニメ制作会社はもはや30分動画を1000万円で制作して、時給100円で働かせる必要もなくなる。

アニメを制作したらまずネットで配信し、1年くらいたったら地上波で放送するようになるでしょう。


世界商品になったら日本国内向けのアニメは少なくなり、外国で好まれるようなものが増えるでしょう。

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