イギリスの道路の93%に歩道がある(内閣府資料)
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画像引用:はじめから、路上運転 | イギリスで運転免許をとってみた!http://www.1licence.net/archives/10



日本の歩行者事故は多いのか

最近の交通事故をめぐって日本は歩行者の交通事故が多いと指摘されています。

一部の(反日)マスコミは「日本の歩行者事故は世界最悪だ」となぜか大喜びしています。

実際にどうかというと、「調査した先進国の中で」悪い方なのは確かだが、世界最悪ではない。

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良く引用されている資料は国際道路交通事故データベースで、人口10万人当たりの死者数で3.8人と先進国で(少ない順に)10番目だった。

このうち歩行中の事故死が37.3%で、フランス20.8%、ドイツ27.6%、イギリス30.5%よりも高い。

これも10%程度の国を引き合いに出して「日本の最悪ぶり」を強調しているが、スウェーデンの人口密度は北海道の3分の1以下で比較にもならない。


この比較のおかしさは交通事故死者数は10万人あたりで比較しているのに、歩行者の死者数は「割合」で出している。

日本の交通事故死者数は2004年に7358人で歩行中は2250人、2018年に交通事故死者数は3532人で歩行中は1258人でした。

2015年の主要国10万人あたり交通事故死者数はフランス4.80人、ドイツ4.20人、イギリス2.90人、日本3.60人でした。


これに先ほどの「歩行中の死者割合」をかけるとフランス0.998人、ドイツ1.159人、イギリス0.8845人、日本1.343人でした。

2004年の10万人当たり歩行者死者数は2.04人で、2015年は1.343人になったので、かなり改善されてはいました。


欧州先進国とは歩道の整備率が圧倒的に違った
タイトルなし
画像引用:交通安全白書 平成18年版 - h18koutuu-genkyo-topics-3.pdf



イギリスの歩道整備率は93%

英独仏はOECDでも交通事故が少ない国だが、アメリカは交通事故12.60人で歩行者割合が15.3%なので、1.928人となり日本よりかなり多いです。

ある程度の人口がある先進国ではイギリスの歩行者事故が少ないのですが、日本と比較して理由は明白でした。

内閣府の『交通安全白書 平成18年版』という資料で、各国の歩道整備率が掲載し比較されていました。


日本の全道路の歩道整備率は13.2%で、通行量の多い通学路でも46%と半数以上が歩道なしでした。

イギリスはなんと歩道整備率93%で、仮に細い道を除いた数値だとしても日本の2倍以上でした。

内閣府によると歩道整備率を公表しているのは世界で5か国だけで、ノルウェー14%、フィンランド6%など、他の国は日本より目立って高くなかった。


英仏独は似たような行政やインフラなので、おそらくフランスやドイツの歩道整備率も、日本よりずっと高いでしょう。

日本の場合は歩道があっても幅が狭くすれ違いできなかったり、電柱が歩道を塞いでいる場合も多い。

歩道に段差があって車いすなどが上がれないようになっている事が多く、確かに歩道は後進国に近い。


なぜ日本の歩道が貧弱なのかは、最大の理由は90年代以降の公共事業費削減のように思われます。

歩道を両側1m確保するには2m分の用地買収が必要で、片側2mなら4mを全距離分用地買収しなくてはならない。

土地所有者に「2m分だけ売って欲しい」と言っても売る筈がないので、道路の全距離分の片側を用地買収する必要があります。


これを日本中の道路で行うと数十兆円か数百兆円はかかるが、逆に公共事業費は大幅削減されました。

先立つものがないので歩道を整備できず、英仏独より歩道整備率が低いままになっています。

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