低価格なモデル3が売れるほど、高価格なS/Xが売れなくなり売り上げが減少する
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画像引用:https://media.wired.com/photos/5b3a690644e4d409e20d9c2d/master/pass/Tesla-Production-Transpo-959824660.jpg



テスラはなぜ赤字に戻ったのか

米EVメーカーテスラは新型車モデル3の評判が上々だが、資金不足に陥っている。

19年3月までの売上は全車種で7万7100台で、18年第4四半期(9月から12月)の9万700台から1割以上ダウンしている。

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これが売れ行き減少なのか生産遅延なのか分からず、予約が何十万台あったとしても納車できなければ売り上げにカウントされない。

モデル3は6万1394台から6万2950台と増加したが、モデルSとXは2万5161台から1万4150台に大きく減少した。

モデルSとXを購入する筈だった顧客が、低価格なモデル3登場によって買わなくなった可能性が高い。


モデルSとXは補助金なしの平均価格が1000万円を超える超高級車で、モデル3は500万円以下に過ぎない。

テスラとしては客がSやXからモデル3に車種を変更すると、売上金額が半分以下になってしまいます。

これを裏付けるように19年第1四半期決算は7億213万ドル(約780億円)の赤字ででした。


売上高は18年第4四半期が9万700台を売って72億ドルだったのに、19年第1四半期は6万3000台で45億ドル(約5000億円)だった。

これを1台当たりの売上金額になおすと、18年第4四半期は1台7万9380ドル(873万円)だった。

19年第1四半期1台当たり売上は7万1428ドル(786万円)と90万円近く平均単価が下がっている。



テスラはアウディやBMWになれるか

今後もSやXからモデル3への転換が進むと、やがて1台当たり単価は500万円以下になってしまう。

モデル3生産に必要なコストはおそらくSやXと大きく変わらないので、生産台数が増えるほど赤字になる。

テスラは1台1200万円の超高級車と350万円(実際は500万円らしいが)の低価格車の両方を販売しようとしている。


世界で超高級車と量産ファミリーカーの両方で成功した例はなく、必ずどちらかに集中している。

テスラはさらにフェラーリのような「ロードスター」、EVトラックの「セミ」、量産SUVの 「モデルY」を準備している。

ラインナップに統一感がなく、GMやトヨタのような巨大メーカーと同じようにフルラインナップを揃えようとしている。

低価格車のモデル3はオプションを加える事で実際には450万円以上で販売していて、量産車というほど安くない。


将来的にテスラは500万円から1000万円超の高価格帯メーカーになると予想され、これはアウディやBMWに近い。

イーロンマスクは「トヨタを超える世界最大のメーカーになる」と言っていたが、その夢はかなわないでしょう。

BMWの年間販売は約250万台で、アウディは180万台、結構な高価格なのを考えると200万台前後が限度になる。


テスラがアウディやBMWになれるかどうかは今年を乗り切れるかどうかにかかっています。

3月末に22億ドル(約2400億円)のキャッシュがあったが、11月までに借入金7億5000万ドルの返済がある。

新型車の開発には1車数百億円が必要なほかに、基礎研究費もかかり、これで赤字だったら秋まで持つかという事態です。

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