滋賀県の事故では歩道側にはガードレールが無いのに、車が湖に転落しないよう湖側には設置されていた
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画像引用:「保育園側に落ち度ない」専門家指摘 大津園児死亡事故 : 京都新聞https://www.kyoto-np.co.jp/shiga/article/20190510000035



ガードレールは自動車を守っていた

最近のいくつかの交通事故で車両が歩道に飛び込んで歩行者に衝突した例があり問題になりました。

ところでニュースなどでは、かなりの頻度で「ガードレールを突き破って」のような表現をされています。

ガードレールを飛び越えた例もかなりあり、ガードレールがあっても隙間から侵入した例も多い。

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滋賀県の交差点の事故では交通量が多い危険な場所だったのに、交差点の歩道には防護柵が設置されていなかった。

交差点はすべての交通事故の約54%(事故データ|三井住友海上)を占めていて、車両相互事故が多く、滋賀県の事故は「最も良くある」パターンでした。

交通事故の過半数が起きている交差点の歩道になぜガードレールや防護柵や、車両侵入を防止する装置がなかったのか?


実はガードレール設置の第一の目的は「車両の保護」で歩行者の保護ではありません。

JAF(日本自動車連盟)によるとガードレールは「車両用防護柵」と「歩行者自転車用柵」の2種類が存在します。

ガードレール、ガードパイプ、ガードケーブル、ボックスビームの4種類が車両防護用です。


ガードレールは普通の白い板、ガードパイプは「手すり」みたいにパイプが3弾になっている防護柵で、見た目がオシャレで街中に多い。

ボックスビームは中央分離帯にある太いもので、歩道側には使用されていないようです。

これらは車両を保護するもので、道路からはみ出して何かに衝突しないよう、誘導する役割ももっています。


ガードレールは「車両を保護する」ものなので、クッション代わりに壊れるよう作られている
また歩行者保護が主目的ではないので、車にとって不要なら設置されない
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画像引用:https://blog-001.west.edge.storage-yahoo.jp/res/blog-97-2e/guardrailplus/folder/1117878/44/35765244/img_0_m?1528387152



歩行者保護用ガードレールは存在しない

「歩行者自転車用柵」はガードパイプの細いものが、「縦パイプ」を組み合わせた物で、自動車用より大幅に強度が劣っている。

「歩行者自転車用柵」は車道と歩道の間にではなく、歩行者と用水路の間などに設置され、歩行者が落ちないようにするものです。


早く言えば駅前の自転車置き場を囲っている「仕切り」のようなものが、歩行者用の防護柵です。

車道と歩道の間にあったとしても、目的は歩行者が車道を歩かないようにするためのものです。

見た目から車両が突っ込んでくるのを止める強度は無く、最初から車の侵入を想定していません。


警察や国交省の想定では「歩道に突っ込んでくる車両は存在しない」「ある筈がない」と考えていたようです。

ガードレールが設置されている場合でも、強度がほとんどないので、突入する自動車を止める事はできません。

まず手すり状のガードパイプは論外で、パイプが上下に押し広げられて、車はその間を通り抜けたり、倒れて乗り越えてきます。


板状の白いガードレールは一見丈夫そうですが、継ぎ目が剥がれて突き破ったり、斜めになってジャンプ台になってしまいます。

衝突でがガードレールが傾いてジャンプ台になり、歩道や家に突っ込んだ例は無数にあります。

そもそもガードレール自体が車両と運転者を保護するものなので、ガードレールが頑丈すぎると「クッション」の役目を果たしません。


ガードレールが適度に壊れる事で乗員を保護するように作って在り、このためわざと壊れやすくしています。

もしガードレールに強度がありすぎると、ガードレールに衝突したせいで運転者が負傷し、賠償請求されるおそれがある為です。

バリケードのような頑丈なガードレールも無くはないが、コストも掛るのでほとんど設置されていない。

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