劣悪だった中国製品は短期間で高品質・高性能になった
これが量産効果で中国人の「民度」などは関係ない
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画像引用:ものづくり情報サイト「i-MAKER」 http://i-maker.aispr.jp/blog/wp-content/uploads/2014/06/3d-print-development-2.jpg



日本は量産効果で欧米に勝ち、中韓に負けた

20世紀後半に世界最強だった日本の製造業は、韓国にシェアを奪われ、次いで中国が世界一になっている。

高品質の代名詞だった日本製だが、今では故障が多くなり、韓国製や中国製のほうが良いという人も居る。

この理由を企業倫理とか日本人のモラル低下に求める人もいるが、もっと単純な法則が働いている。

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工業製品には『量産効果』があり、最も多く生産した企業は最も低コストで最も高利益、最も高品質になるというような事です。

自動車を例に挙げると今も日本車は高品質だが、それは日本車が世界で約29%(2017年)と最大シェアを持っているからです。

10年前の日本車シェアは約33%だったのが、徐々に低下し中国車やEVメーカーの比率が拡大している。


もし日本車の世界シェアが1位から転落すると、家電メーカーがそうだったように、価格・品質・性能すべてで競争力を失う可能性があります。

量産効果で最初に日本が負けたのは造船や鉄鋼で、80年代には人件費が安い韓国にシェアを奪われました。

最初安いだけで劣悪だった韓国の造船は、量産効果であっと言う間に品質を向上させ、日本を抜き去った。


このパターンは家電、半導体携帯電話やスマホなどで繰り返されることになります。

20年前の中国製品といえば「最悪」の代名詞だったが、安さを武器に数量を増やすと、短期間に品質を向上させました。

品質最悪でもなんでも、安売りしてトップシェアになると利益率が向上し、収益を品質改善に使えるようになる。


中国製スマホ、中国車、中国の宇宙ロケット、中国の家電などがこの方法で成功した。



冷徹な数の優位

こうした量産効果による世界一を先に成し遂げたのは日本で、70年代までの日本車は欧米の車より劣悪でした。

日産がアメリカで初めて車を売った時、ハイウェーの坂道を登れなかったという逸話が残っています。

当時の日本車は耐久性と低燃費はまあまあとしても、エンジンや乗り心地、高速安定性などが最悪でした。


だがオイルショックで低燃費な小型車が売れると、たちまちの内に品質を向上させ「日本車は故障しない」という神話までできました。

80年代にドイツ車やアメリカ車の生産台数を上回ると、品質の差は拡大し、絶対的な優位性になった。

種明かしは生産数が多いので量産効果が表れて低コスト・高品質になり、生産数で劣るドイツやアメリカ車は日本車と差が開いた。


自動車でも家電でもITでも、生産数が多い国やメーカーが結局は高品質・低コスト・高性能を手に入れます。

スマホのトップシェアはサムスンだがファーウェイが猛追していて、品質・性能でも完全に追いつかれました。

もし日本や欧米が中国に勝とうとするなら、まず数量で上回る必要があります。


良くないのは数量を性能で補おうという発想で、日本の家電メーカーは一時期高価格機にシフトしたが失敗した。

これも数量で上回る側が、最終的に品質と性能でも上回ってしまうので、量で負けて性能で上回るのは無理です。

最近サムスンは中国製スマホに対抗しようと、やたら高価格で高性能なスマホを開発していますが、まず失敗するでしょう。


今まで無敵を誇ってきた中国も、例えばベトナムやミャンマーやインドが安さを武器に大量販売したら、いずれ負けるでしょう。

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