他の国はレアアース採掘の環境破壊(の対策コスト)が酷いので採掘しないだけで、埋蔵量そのものはある
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画像引用:http://images.china.cn/attachement/jpg/site1004/20101229/000cf1bdd0480e8528f302.jpg



中国の2つの対米報復手段

中国はアメリカの関税制裁やIT企業排除措置によって経済崩壊しようとしているが、2つの報復を検討中とされている。

一つは保有する米国債を売却してアメリカに打撃を与える事で、もう一つはレアアースの輸出禁止です。

2つとも以前実行した事があり、2度とも失敗したのだが次は成功するでしょうか?

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中国の米国債保有高は19年3月時点で1.12兆ドル(約123兆円)、日本は1兆800億ドル(約119兆円)でした。

外国の米国債保有高は6兆4700億ドルで過去最高だが、比率としては17.3%で2006年以来最低になった。

中国による米国債保有比率は2011年に14%だったが、現在は7%と半減している。


米中央銀行FRBが米国債の13.5%を保有し、その他の7割近くを米国内の民間機関や個人が保有している。

いわゆる「アメリカは外国に借金まみれ」とか「中国に米国債を買ってもらわないと破産する」などは事実ではない。

アメリカ自身が外国や中国に金を貸しているので、差し引きゼロか逆にアメリカが中国に貸している金額が大きい。


仮に中国が米国債を売り払って絶縁したら、アメリカも中国に金を貸さなくなり、中国はドルの入手ができなくなります。

中国の国際取引のほとんどはドルや外国通貨で決済しているので、破産するのは中国であってアメリカではない。



米国債を売って暴落するのは人民元のほう

中国は2015年のチャイナショック前後に実際米国債を少し売却したが、人民元が下落したので辞めた。

人民元を買い支えるために米国債を売ったのだが、「中国はやばいらしい」と逆に人民元が安くなってしまった。

中国が世界でもっとも米国債を購入しているのは、為替介入で人民元を売ってドルを買っていたからです。


買ったドルの行き先で最も確実なのは米国債購入で、日本政府も為替介入で増えたドルで米国債を買っている。

米国債=外貨準備なのだが、この外貨準備を売ると信用不安が起きて人民元は暴落してしまいます。

本当に中国が米国債を売り払って通貨崩壊すればおもしろいのだが、失敗するのが分かっているのでそんな事はしないでしょう。


米国としてはもし中国が米国債を売るなら、日本やドイツに買ってもらえば良いだけです。

日本としては日銀が円を発行してドルを買い、元手ゼロで円安に誘導して米国債をタダでもらえる美味しい話です。

ドイツなども通貨安は貿易が有利になり歓迎なので、多くの国が喜んで米国債を購入するでしょう。



中国レアアース禁輸で豪ロが喜ぶ

一方のレアアースですが2012年頃に対日輸出制限したことがありました。

当時世界の9割以上のレアアースを中国が輸出していて、日本は当初打撃を受けました。

だが輸出制限で中国ではレアアースのゴーストタウンがいつくもでき、食べるために密かに採掘して日本以外に輸出しました。


東南アジアに輸出されたレアアースは日本に迂回輸出され、まもなくレアアース不足は解消された。

また日本など先進国は中国産レアアースに依存しない技術を開発したので、当時ほど重要ではなくなっている。

全世界のレアアース埋蔵量の3割が中国にあり、人件費の安さや採掘の容易さから、中国産が8割のシェアを持っています。


中国産が8割のシェアなのでレアアースの加工施設が整っていて、外国のレアアース鉱も一度中国に運ばれて加工されています。

この状況でもし中国がレアアースを制限したり禁輸したら、中国以外の7割のレアアースは利益を出せるようになります。

今まではコストの問題で採掘されなかったが、中国が勝手に引っ込んでくれたら利益を出せるようになる。


他のレアアース産出国は中国に感謝し、ブラジルやロシアやオーストラリア産が出回るようになる。

もっと高騰すると日本周辺の海底レアアースも採掘できるのだが、そこまで高くならないでしょう。

ここでも中国は自分で自分の首を絞めてしまう可能性が高い。

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