ウーバーは売り上げ100を得るために130のコストを使っている
運転手には「やりがい」投資家には「夢」を売っている
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画像引用:「次のGAFA」はウーバーかエアビーか?ユニコーンを財務で解剖 | 今週の週刊ダイヤモンド ここが見どころ | ダイヤモンド・オンラインhttps://diamond.jp/articles/-/201971



ウーバーは売り上げ増えるほど赤字増加

米配車大手ウーバーの2019年第一四半期(3月まで)決算は、売上高20%増で10億ドルの赤字になった。

売上が増えて赤字も増えるのはこれまでと同じ傾向で、改善されたとはいえない。

前年同期に比べて収入総額は34%増だが費用は35%増加し、お金を使った分売り上げが増えたに過ぎない。

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アマゾンなど一般的なネット企業では、初期投資は大きいが一度システムを構築すれば費用はあまり増えない。

さらにネット上だけで完結するようなビジネスなら、売り上げが100倍に増えても費用はせいぜい10倍しか増えない。

売上が増えた分は丸儲けになるので、成功したネット企業はお金が余って仕方がない状況になる。


ウーバーは配車システム以外に車両と運転手の両方で多額の費用がかかり、運転手には人権問題もかかわっている。

タクシーは年10万キロ以上走行するので普通の車は1年か2年で廃車になり、ドライバーは年250万円以上でウーバーからレンタルしている。

ウーバー運転手の1か月の売り上げは40万円ほどだが、レンタル代と燃料代など車両で20万円以上かかる。


ウーバーはタクシーより安いのが売りなので、今後売り上げが増える見込みはなく、しかも睡眠時間以外走り続けなくてはならない。

車両リース代毎月20万円は走らなくても売上から引かれていき、運転手はウーバーから費用を差し引いた「給料」を振り込まれる。

これは体の良い低賃金労働でしかなく、いくら働いても絶対に儲からないシステムになっている。



ウーバーとコンビニのやりがいビジネス

ここまでやってもウーバーは巨額赤字を続けており、ビジネスモデルに無理があるという指摘がされています。

ウーバーのモデルは最近日本で問題になっているコンビニオーナー制度に似ている。

コンビニオーナーは表向き店の所有者だが、実際には経営権は何もないと言われている。


あるコンビニオーナーが商品の並びを変えてみたところ、本部の社員が見つけてオーナーをけ飛ばしたうえ怒鳴り散らした。

この手の話は無数にあって、オーナーなのに仕入れ商品を決めるのも陳列方法を決めるのも本部社員になっている。

「オーナー」なのに売り上げを手にする事はできず、毎月コンビニ本部から給料を振り込んでもらっているのもウーバーと同じです。


ウーバー運転手やコンビニオーナーは「独立」「チャンス」などの言葉に惹かれて開業するが、倒れるまで働いても借金を背負わされるだけなのです。

ウーバーとコンビニの唯一の違いはウーバーが赤字な点で、3年間の累積赤字は1兆円に達しています。

ウーバーは米国のライドシェア市場で70%の独占的地位を築いているが、なお赤字というのは将来を悲観させる。


ウーバーの経営が改善されているというデータもあり、2014年は100ドル売り上げるのに230ドル使ったが、2018年は127ドルしかかからなかった。

つまり100億ドル売り上げるごとに27億ドルの赤字を出していて、これは良い傾向だというので株を買っている人がいる。

その筆頭はソフトバンクの孫正義で、ウーバーに80億ドル出資して筆頭株主になっている。


19年第一四半期は30億ドル売り上げて10億1000万ドル赤字なので、売上に対する赤字の比率は33.7%に悪化してしまっている。

果たしてこれはただのマネーゲームなのか、いつかウーバーは黒字になるのだろうか。

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