欧州勢のEV発売を控えて、消費者はテスラを買い控えている(BMW i4)
2020-BMW-I4-Release-Date-and-Price
画像引用:https://www.bmwmodelsusa.com/wp-content/uploads/2019/04/2020-BMW-I4-Release-Date-and-Price.png



テスラはモデル3値下げで販売促進

米EVメーカーのテスラは2019年になってから、短期間で何度もモデル3の価格変更し、販売数も急激に鈍化した。

2019年1月にテスラ全車種で2000ドルの値下げ、2月はモデル3全車種を1100ドル引き下げた。

それまでモデル3最安価格は4万6000ドルだったが、4万2900ドルまで値下げした。

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2月28日にはさらに3万5000ドルの廉価版発売を発表し、廉価版とはいえ3か月で1万1000ドルも値下げした事になる。

モデル3は2016年3月に発表されるや32万台もの予約を抱え(テスラ発表)生産をこなしきれない状況だった。

それから3年経ってモデル3は2018年10月に累計10万台、12月までに16万台以上を生産、19年3月までに20万台以上が顧客に引き渡された。


ところが19年1月から3月までのモデル3販売台数は、5万900台と18年10~12月期比19%減った。

輸出が滞ったためと説明しているが、アメリカ国内の予約客には全て引き渡してしまったと受け取れる。

予約32万台のうち20万台が米国内の顧客で、すべて引き渡したため残りは輸出向けしかなくなったなら辻褄があう。


予約をさばき切って新たな受注を得る必要があるので、4万6000ドルから4万2900ドルまで値下げした。

それでも販売数を確保できないので、3万5000ドルの廉価版を発売して需要喚起している。

テスラの現状はざっとこんなところで、ブームは去り経営が悪化している。



ブーム去り競合ライバルがひしめく

テスラが登場したころEVは皆無で、後に日産リーフが登場したがダメすぎて競争にもならなかった。

補助金適用なしでテスラは1500万円、リーフは400万円程度だが、値段の多くをバッテリーが占める。

EVの性能はバッテリー容量でほとんど決まるので、テスラがリーフに圧勝したのも当然だった。


その後BMWなどが相次いでEVを発売し、来年にはポルシェやVW、フェラーリなど欧州高級車メーカーもEVを発売する。

この状況で多くの人はテスラ購入を見送り予約を取り消したと思われ、テスラは販売不振に陥った。

モデル3は3万5000ドルという触れ込みだったが、実際には高額車種を早く納車したり、オプションを買わせて4万5000ドル以上で売っていました。


それでも利益を出すのは難しかったのだが、販売不振のため値下げに踏み切り、さらに収益性を悪化させた。

負のスパイラルが始まっており、新たな出資者が支援に乗り出さない限り、テスラは今年を持ちこたえられない。

テスラは新型車のモデルY、スポーツカー、トラックを開発しているが、開発費をねん出できていない。


2019年の世界EV販売は中国を除いて160万台と予想され、数十社がひしめくようになる。

欧州大メーカーの開発速度は速く、テスラより魅力的な車を出してくる可能性が高い。

EVの価格競争も発生し、もう1台1000万円で売れる時代ではなくなる。


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