一見MRJに似ているが、エンジンがついている部分に乗客は乗れないので畿内が狭い
Bombardier-CRJ705
画像引用:https://cdn.airlines-inform.ru/upload/iblock/f81/Bombardier-CRJ705.jpg



三菱重工がボンバルディアを買収するとどうなる

三菱重工業がカナダ・ボンバルディアの小型航空機事業の買収交渉をしていると報道されています。

ボンバルディアはブラジルのエンブラエルと共に小型ジェット機市場で大きなシェアを持っている。

三菱MRJと競合するライバルであり、両者の買収協議は驚きをもって迎えられている。

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三菱MRJは2013年納入予定が5度延期され、その間にエンブラエルがERJ、ボンバルディアはCRJの新型機を投入した。

両機は従来機のマイナーチェンジでMRJより設計が古臭いが、それで良いという航空会社も多い。

ボンバルディアは三菱航空機が自社の機密を盗んだと訴訟を起こし、三菱側もボンバルディアを逆告訴している。


原油価格値下がりなどで燃費の良い小型ジェットの売れ行きが低迷し、100席超クラスのCシリーズ部門をエアバスに売却した。

ボンバルディアに残ったのは100席未満のCRJだけになったが、ますます売れ行きは低迷し、存続が危ぶまれていた。

三菱に身売りする条件は揃っていたが、三菱側としてはボンバルディアは「欲しいもの」を持っていた。


MRJが売れない理由は小型ジェット市場の低迷だが、もう一つは全世界の整備網がない事でした。

先行するエンブラエルとボンバルディアは既に全世界のすべての空港に整備網や整備拠点を展開している。

いわば世界中にサービス拠点を持つ自動車メーカーに対して、ゼロからサービス網を構築して挑むのに近い。



シェア3割と世界のサービス網が手に入る

もし三菱がボンバルディアを買収したら世界中にサービス網を持てる事になり、ゼロから始めるより大幅に安い。

三菱はMRJとCRJという同クラスの旅客機2機種を持つことになるが、CRJはやや古い。

初飛行は1991年だがベースになったチャレンジャー600は、1978年初飛行で改良とマイナーチェンジでしのいでいる。


そろそろモデルチェンジすべきだがボンバルディアにその予定はなく、MRJをCRJの後継機とすれば良い。

トランプ政権はカナダによるCRJ輸出にも反発していて、三菱が買収してもカナダからアメリカへの輸出は難しい。

三菱はMRJの組み立てを米国で行うとしているので、ボンバルディアもこれに乗っかればトランプ制裁を回避できる。


ボンバルディアのCRJは小型ジェット機市場で3割以上のシェアを持っており、MRJへの「モデルチェンジ」が成功するとさらに多くのシェアを期待できる。

ボーイングはエンブラエル小型機部門に38億ドル(約4200億円)を出資して買収し、エアバスもボンバルディアCシリーズ買収に数千億円を投じたと思われる。

こうした事から三菱のCRJ買収も数千億円単位が予想されるが、小型ジェット市場のシェア3割と世界中のサービス拠点に対してなら高くない。


ボンバルディアはカナダ政府やケベック州が補助金を出して育てた国策企業で、カナダ政府は雇用や生産の維持を要求する可能性がある。

カナダでの雇用が維持されるなら、Cシリーズをエアバスに身売りしたように今回も同意する可能性が高い。

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