含み益は「架空の利益」なのでいくら儲けてもキャッシュフローは増えない
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画像引用:ソフトバンクGが「投資ファンド化」、キャッシュなき過去最高営業益の実態 | News&Analysis | ダイヤモンド・オンラインhttps://diamond.jp/articles/-/201844



孫正義社長の信者集め苦戦

ソフトバンクは10兆円ファンドを立ち上げて年間1兆円の利益を挙げ、近く第二ファンドを立ち上げると発表している。

だがウォールストリートジャーナルなど米メディアによると、立ち上げに必要な投資が集まっていない。

不人気の理由は第一ファンドの運用が不透明なことで、本当に利益が出たのか懐疑的な意見が強い。

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というのは説明会などで孫社長が掲げる数字は「含み益」にすぎず、これがどれほど意味のない数字かは「痛い目に遭った」投資家は誰でも知っている。

リーマンショック前の世界は好景気を謳歌していて、「人類は不況を克服した」とあらゆる経済学者が説明していた。

2度と不況は来ないのだと納得した投資家や銀行は、貧困者向け住宅ローン「サブプライムローン」に多額の投資をした。


サブプライムローンの中身はホームレスに無担保で数千万円融資するもので、返済できる筈がなかった。

返済困難な代わりに高金利だったので、投資家には絶対安心で高金利な投資運用だと説明していました。

2007年7月ごろに問題が表面化しはじめ、8月のお盆過ぎに全世界株価大暴落が発生、続いて米住宅公社やリーマンブラザースが連鎖倒産しリーマンショックに発展しました。


サブプライムショック以前に投資した人は皆かなりの含み益を持っていたが、ある日数時間で「含み損」に替わりました。

含み益を利益として計算する会計方法には大きな問題があり、儲かっていないのに外部からは儲けているように見えてしまう。

孫社長が語る「利益」は買収に要した金額が含まれておらず、投資家への配当も含まれているのか分からない。



含み益が含み損になる日

半分近く出資したサウジアラビアにいくら払い、今後いくら支払う契約なのかさっぱり分からない。

確定した訳ではない株価を利益として計算し「1兆円儲かった」というのは投資家への誠実な説明とは言えない。

そして孫社長が第二ファンドを立ち上げなくてはならない理由も、第一ファンドの問題点の中に隠れている。


ソフトバンクビジョンファンドの年間利益1.2兆円は大半が含み益なので、一瞬で含み損に変わり得る数字です。

ソフトバンクビジョンファンドは相場よりかなり高額で企業買収するので知られ、英アームの時は回収に数十年かかると酷評された。

逆にソフトバンクが買収することによって、投資先企業の株価は急上昇するので、一見すると株価が上がって利益が出ています。


だが本来の株価より相当割高なので、ソフトバンクという巨額投資先を差し引くと、価値としてはかなり低くなります。

ソフトバンクが買うことで上昇した株価は、逆にソフトバンクが保有株を整理し始めたら、一斉に下落するかも知れません。

非常に不安定なものなので、孫社長は追加の10兆円ファンドを投入して、市場を買い支える必要があるのです。


孫社長の負けず嫌いは度を越していて、米通信会社のスプリントは実際には赤字なのに、会計方法で黒字にしている。

同じようにソフトバンクビジョンファンドも、儲かっていても居なくても、孫社長は失敗を認める事ができない。

含み益があるうちは良いが、米景気後退で株価が下落したら大半が含み損になる事態が起こり得る。


その時孫社長はおそらく「含み損には意味がない」と言って含み損益の発表を辞めてしまうと予想している。

もし含み益の時だけ発表し、含み損の時には発表を辞めるとしたら、あまりに不誠実ではないだろうか?

第二ファンドに海外投資家が集まらないのも、こうした疑問があるからに他ならない。

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