中国は無限に続く成長は無いという、何百例目かの典型になった
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画像引用:https://sgforum.impress.co.jp/sites/default/files/image/sgnl201809_24zu5.png



中国自動車バブルの終焉

中国は1970年代からずっと自動車販売が増え続けたが、とうとう終わりの時を迎えている。

中国汽車工業協会(CAAM)が発表した19年5月の自動車販売は191万台で、前年同月比16.4%減だった。

また全国乗用車市場情報連合会(乗連会)によると5月の乗用車販売台数は、前年同月比12.5%減の161万台だった。

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2018年の自動車販売は2.8%減の2,808万台、乗用車前年比4.1%減で28年ぶりの減少だった。

1月から5月までのペースが続くと2019年は2桁マイナスだが、年後半に大規模な販売促進策を打ち出すと予想されている。

中国では年前半に経済指標がマイナスになると、帳尻を合わせるため後半経済対策を打ち出すことが多い。


おそらく2017年に打ち出したガソリン車規制の緩和、減税、新エネルギー車への補助金などでしょう。

また中国では人民公社や国有国営企業、公営タクシーやバスなど公費で購入する割合が多いので、予算を増やすと売り上げも植える。

年後半に政府が自動車販売促進策を打ち出すのは織り込み済みで、消費者は減税や補助金を期待して買い控えている。


6月初めに中国政府は地方政府による独自規制を禁止し、新エネルギー車の規制を廃止すると発表した。

この発表には補助金や減税が含まれていなかったので、自動車関係者からは失望の声が聞かれた。

中国の自動車販売は12か月連続前年比マイナスになっているが、6月で増加に転じるか注目されている。



自動車販売は世界同時不況

2019年5月には新エネルギー車(NEV)販売も前年比1.8%増の10万4000台に急減速した。

4月の9万7000台からは7%増加だが、昨年は対前年比約62%増、4月は18.1%増だったので失速したと言える。

政府は2019年のNEV販売目標を160万台としているが、このペースだと125万台にとどまる。


2018年は中国国産車と米国車が減少し、ドイツ車は微増で日系車が大幅増となった。

中国政府の目論見ではガソリン車規制で外国車は打撃を受け、中国国産車が増える筈だったが、そうなっていない。

5月に中国国産車は26.5%減だったが、外国車を中心とする高級車は9.4%増加した。


5月はトヨタとホンダが2ケタの伸びを記録し、ホンダは前年同月比37.4%増の13万6486台、トヨタは12.1%増の13万8500台だった。

日産は4.8%減だったが低価格車の減少が大きく、SUVなど中間価格帯以上の車種は前年比増だった。

トヨタは最高級ミニバンのアルファードなどが特に好調で、富裕層がリムジンとして購入しているという。


中国自動車工業協会(CAAM)は2019年の自動車販売を昨年並みを予想しているが、5か月間2桁減が続いたので、後半かなり増えないと達成できない。

英調査会社LMCオートモーティブによると5月の自動車販売落ち込みは世界的な傾向で、中国だけではなかった。

同社は2019年の世界自動車販売が「長期的な不況に入った」と分析している。

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