ドイツの極右政党AFDはナチス党以来となる94議席を獲得した(ドイツ連邦議会選挙)
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引用:https://theconversation.imgix.net/files/187275/original/file-20170924-17262-p3x16x.jpg?ixlib=rb-1.1.0&q=45&auto=format&w=926



極右とポピュリズム

この数年先進国を始めとした世界の多くの国では、極端な主張を掲げる候補や政党が躍進している。

代表格はアメリカのトランプ大統領で、多くの人は本当に彼が大統領になると思っていなかった。

反中国や反移民や愛国心、白人(まだ人口の半数を占めている)や保守層に「受ける」スローガンを徹底的に追求した。

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アメリカでは白人が有権者の過半数なのだから選挙で白人優先は当たり前だが、今まで誰もやらなかった。

オバマのようにアフリカやアジア、中南米出身者の支持を手堅く取り込んで勝つのが、それまでの主流でした。

日本では有権者の98%程度が日本人いわゆるヤマト人種なのに、はっきりとヤマト優先を打ち出す人はいなかった。


少数民族や移民や世界に配慮し、なるべく日本人を弾圧する政策を掲げる政治家ほど、なぜか有権者に受ける。

フィリピンでは過激なドゥテルテ大統領が誕生し、ブラジルでは「ブラジルのトランプ」ことボルソナーロに新大統領に就任した。

欧州では19年5月の欧州議会選挙で極右政党とポピュリズム政党が躍進し、既存政党が縮小した。


ドイツやフランス、イタリアなど主要国ではいずれも極右政党が国内選挙で増加している。

ドイツでは大戦以来国内法で極右活動を禁じていたにも関わらず、2018年の選挙で大量議席を獲得した。

今後予想外の政党が最大政党になり首相を出したり、極右やポピュリストが大統領選挙で勝つかも知れない。



欧州を笑えない日本の選挙

ロシアのプーチンは最初当選した時は(エリツィンより)若くてイケメンで極右のポピュリストだった。

中国の習近平の売りは愛国心で、自身を毛沢東と並べて「偉大なる中国」のような政策で求心力を保っている。

日本の安倍首相も彼が愛国者なのか大いに疑問だが、選挙では保守層や右派に取り入って毎回勝利している。


こんな風に愛国心を掲げて右派や保守層に受ける事を言って選挙で勝つのは、世界的な定番になっている。

ポピュリズム政治家は福祉や社会保障や景気対策や教育など、国民が望むことをなんでも「やります」と約束するような人物を差す。

減税をしながら景気対策をし、福祉を充実させて理想的な社会を作るような事を言う。


2008年の民主党はこれで圧勝して政権を握ったので、日本人は欧州の有権者をまったく笑えない。

マスコミと国民は鳩山由紀夫を神様扱いし、「鳩山さんなら何でも実現できる」と言っていました。

選挙で勝ちたい人はテレビでカッコいい事をしゃべって色々な約束をし、大幅減税して福祉予算倍増みたいな事を言います。



欧州のポピュリズムと極右

欧州の国内選挙では11の国で極右政党が連立与党であり、閣僚ポストを手にしている。

ハンガリーでは極右政権だが、他の国々では既存政党や中道政党との連立にとどまっている。

イタリアでは極右政党が第一党で、ドイツでは極右の議席増加によってメルケル政権は退陣の危機にある。


極右の政策は軍備増強や移民反対、財政出動などだが、これらがポピュリズムと合体する事もある。

積極的な財政出動で景気を浮揚し、福祉を充実させて軍備も増強するのはヒトラーもやった手法でした。

同じ事は世界恐慌でアメリカもやったし、経済政策としてはそれほど特殊なことではなかった。


トランプも軍備増強しながら財政出動や移民排斥政策を取り、今のところ米経済はうまく行っている。

こうした積極政策による景気浮揚は永遠には続かず、ヒトラーが侵略政策をとったのも、積極経済の行き詰まりが原因でした。

減税しながら積極財政で軍備増強し福祉も充実させたら、景気は良くなるが後で大量の請求書が回ってきます。


欧州は今、男女平等や労働時間短縮、福祉充実して財政赤字を減らすような事をしています。

例えばドイツの労働者は一日6時間しか働かず週休2日で、1か月の夏休みを取って男性も長期の育児休暇を取っています。

これで熾烈な国際競争に勝とうというのだが、いずれドイツ経済はズタズタになる予感がします。


欧州の極端な理想主義はやがて行き詰まり、極右やポピュリズムの時代に移行しようとしている。

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