トルコは欧米と同盟国だが、対立するロシアから兵器を購入する
5F825AEA-8D4D-4B8C-8345-2DEB0BF13A94
画像引用:https://media.voltron.voanews.com/Drupal/01live-166/styles/sourced/s3/2019-04/5F825AEA-8D4D-4B8C-8345-2DEB0BF13A94.jpg



欧米との関係が悪化するトルコ

トルコはギリシャに面したアジア側にあり、ギリシャやローマ文明とは常に対立してきました。

90年代の冷戦終結後に欧州はEU拡大を計りトルコを吸収しようとしたが、また排除しようとしている。

アメリカは冷戦時代からトルコを西側陣営として利用してきたが、敵対しつつある。

スポンサー リンク

トルコは西側陣営の一員として共産軍と対峙していたので、米軍が駐留し核兵器を保管している。

この核兵器はソ連軍が攻撃してきた際にトルコ軍航空機に搭載されて、使用する事になっていた。

米軍が保管する方式の核保有国としてはドイツもそうであり、日本も一時期検討していたという説もある。


トルコと米国の関係が険悪化したのは2014年のウクライナ紛争以降で、欧米との対立が深刻化してきた。

まず欧州はトルコの人権問題や民主化、政治システムが他の欧州諸国と合わないとしてEU加盟を認めない方針を打ち出した。

オバマ政権もトルコのエルドアン大統領を独裁者と批判し、2016年のクーデターが勃発した。


このクーデターはオバマ政権がトルコ大統領を失脚させ、親米政権を樹立しようとしたのだと当時噂されていた。

ちなみにウクライナ紛争の原因も、オバマ政権がウクライナの反政府側を支援したところから始まっていた。

2015年にはトルコと欧米の関係が崩壊するきっかけになった、ロシア戦闘機撃墜事件が発生していました。



ロシア戦闘機撃墜が転機

2015年11月24日、当時ロシアはウクライナ紛争に軍事介入するなどし、シリアなど中東にも軍事介入していました。

ロシア軍戦闘機は武装組織を追いかけて、シリアの隣りにあるトルコ領内に頻繁に侵入し爆撃していました。

例えばロシア軍戦闘機が北海道に逃げ込んだ北朝鮮工作員を追いかけて、爆撃を繰り返したような状況です。


トルコ政府は再三に渡ってロシアに抗議し、今度侵入したら撃墜すると警告したが、ロシア側は無視し続けました。

この日いつものようにロシア空軍のSu-24がトルコ領内に侵入したため、トルコ空軍のF16戦闘機が追跡し、1機を撃墜した。

ロシア機の領空侵犯による正当防衛なのは明らかだったが、オバマ政権はロシアを刺激しないため、トルコを支持しない態度を取った。


トルコはNATO加盟国なので欧米は領空侵犯されたトルコを支援する義務があったのに、英仏独も「戦争になっても参戦しない」と明言した。

オバマ政権はこの事件でエルドアン大統領排除を決め、クーデター勢力を支援したと言われている。

2016年のクーデーター失敗によってエルドアンの独裁政権は強化されてしまい、アメリカとの対立が深刻化していった。


北大西洋条約機構(NATO)は事実上崩壊してしまい、欧米はトルコへの兵器売却を渋るようになった。

するとトルコは対立していたロシアに接近し、長距離対空ミサイルS400を導入する契約を交わした。



欧米と険悪化し経済悪化

アメリカ軍の戦略は「攻撃される前に攻撃する」事なのでS400に匹敵する対空ミサイルが無くトルコに売ることもできない。

仮にあったとしてもアメリカは自国の戦闘機が標的になる可能性がある兵器は、同盟国にも絶対に売らない。

アメリカはトルコにF35を売却する約束をしパイロットの訓練も行っていたが、F35の売却を行わないと発表した。


他の戦闘機もアメリカから導入できず欧州とも険悪なので、選択肢としてはロシア製戦闘機導入しかない。

トルコはNATOに加盟しながら対立するロシア製兵器を使用する事になり、まずます欧米と険悪化する。

これを見てほくそ笑んでいるのがプーチンや習近平で、トルコは東側陣営になりつつある。


トルコの経済運営もうまく行っておらず、最近またトルコリラが急落し経済崩壊が起きつつある。

メキシコペソやトルコリラの暴落は恒例行事のようなもので、そのたびに経済は大きな打撃を受ける。

一時はブリックスと共に発展が期待される新興国として注目されたが、トルコの今後は厳しさを増している。

スポンサー リンク


スポンサー リンク