無人偵察機グローバルホーク
TYJ
画像引用:https://news.unclesamsmisguidedchildren.com/wp-content/uploads/bfi_thumb/rq4globalhawkdrone-33ha2m83g2kwogmc5g0293hrl2n6q80nlxv7aic3cheu87836.jpg



S-300とグローバルホーク

2019年6月20日にホルムズ海峡上空を飛行中の米無人偵察機を、イランが撃墜したと発表されました。

撃墜されたのは日本も導入するRQ─4Aグローバルホークで、撃墜したのはイスラム革命防衛隊の地対空ミサイルでした。

日本が導入するのは3機で総額4億9000万ドルだが、訓練や地上施設を除いても1機1億ドルはするでしょう。

スポンサー リンク

イランは2017年にロシア製地対空ミサイル「S300」を導入し、発射試験にも成功していました。

また「ホルダード15」という国産開発したミサイルシステムも配備し、半径150キロの標的を追跡できるとしている。

イラン側は無人機が領空侵犯したと主張しているが、領空(領海も同じ)は海岸から約22キロまでを指しています。


グローバルホークは速度343ノット(635km/h)、航続距離2万2000キロ、実用上昇限度19,800mとなっている。

超高空をのんびり飛びながら地上を撮影したり監視する無人機で、今のところ攻撃能力は無い。

S-300は射程300キロだがロシア製は「話半分」なので約150キロ、最高高度は20キロ(2万メートル)以上に達するとされている。


領空だったか外だったかは不明だが、地上施設を監視するために高度2万メートル近くを飛行していた可能性はある。

イランの重要な軍事基地の機密を守るため、上空の超高高度を飛行する無人機を撃墜したのかも知れない。

もし領空内で撃墜されたなら機体はイラン側が回収した筈だが、そうした情報は伝わっていない。



アメリカがイラン攻撃を計画

グローバルホークはステルス機ではなく超高空を飛行できる以外はこれといった防衛手段も持っていない。

だから撃墜されたこと自体はショックではないが、先日のタンカー攻撃もイラン軍によるものだった可能性が高まった。

6月に日本などのタンカー2隻がイラン沖で襲撃されたが、犯人がイラン軍か武装勢力か不明でした。


今回の無人機撃墜と合わせて考えると、タンカー攻撃もイラン軍が行ったと考えることが出来る。

トランプ大統領は20日、ホワイトハウスに軍関係者を招集しイラン攻撃を承認したが、撤回したと報道されている。

これはイランにとってラッキーだった可能性と、最悪だった可能性の両方がある。


20日に計画されたのはイランの軍事施設に対する極めて小規模な作戦で、おそらく100発程度の巡航ミサイルを命中させて終わる程度だったでしょう。

これを中止したのはさらに大規模な軍事行動をするという判断だったのかも知れず、この場合イランにとって最悪になる。

イランを攻撃して核開発を辞めさせるには地上軍を派遣し占領する必要があるが、イランは大国です。


全盛期のイラクとイランはライバル関係にあり、イランを占領するには対イラク戦争に匹敵する派兵規模になる。

対イラク戦争では数十万人の派兵と4000人以上の戦死者、数百兆円の戦費と10年近い期間を要した。

イラク戦争時には他に敵が居なかったが、今アメリカは中国やロシアと新冷戦に突入しつつある。


アメリカがイランを攻撃したらロシアや中国が大量の兵器を送って支援し、ロシア軍が待ち構えている可能性もある。

イランを攻撃するにしても、占領せずにどうやって核開発を辞めさせるのかが難しい。

スポンサー リンク


スポンサー リンク