世界をけん引してきた中国EVが失速した
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画像引用:【EV・PHEV】データで見る、世界の電気自動車・プラグインハイブリッド車の普及状況https://smp.ev.gogo.gs/news/detail/1527398970/



中国のEV転換が失敗

2018年まで世界のEV販売、あるいは生産台数は毎年60%増のペースで増えていました。

このうち半数は中国国内メーカーと国内販売で、残りを中国以外の全世界が占めていました。

2018年の中国EV販売は約110万台、世界全体は201万台(三菱自動車集計)だがこれはPHV込みの数字です。

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世界や中国ではPHVをEVに含め、HVをガソリン車に含めて集計することが多い。

大雑把に考えて2対1の割合でEVのほうが多く、PHVは30%程度を占めています。

純粋なEV販売は全世界で130万台程度でPHVが70万台程度、中国はEV比率が世界より高いといわれています。


現在のEV/PHVは中国主導ですが、その中国で19年1月から3月まで、前年比2倍以上の25万4000台が売れました。

ところが4月は前年比18.1%増、5月は1.8%増と伸びが止まってしまいました。

これには政府の新エネルギー車補助金政策が関係していて、19年春から補助金半減、2020年には完全に廃止される。


今までEVは最大で1台80万円以上も補助金が支給されていて、3月まで前年比2倍超だったのは駆け込み需要でした。

今年EV販売は低迷し、来年も補助金廃止で低迷が予想されているので、とても前年比6割増は期待できません。

中国の急激なEV転換政策は失敗し、今後は緩やかな成長に移行するとみられています。



トヨタの全方位戦略とは

中国以外でEVに前のめりなのがVWなど欧州メーカーで、VWは10年後に年間400万台のEVを販売するとしている。

販売台数の3分の1がEV(PHV含む)になる計算で、他の欧州メーカーもかなり積極的です。

これには欧州の新燃費規制が影響していて、2020年以降の燃費規制では旧型プリウスすら合格できない厳しさでした。


これだとHV以外のガソリン自動車は欧州で販売不可能になり、HVを持たない欧州メーカーはEVかPHVに移行せざるを得ない。

そこで最近欧州メーカーはトヨタに泣きついていて、個別の対応が面倒になったトヨタはプリウスの技術を無償解放しました。

ほとんどの欧州メーカーが何らかの形でトヨタに協力を求めてきたので、技術を解放したほうが良いという判断をしたようです。


欧州の大半の企業が今後数年でPHVを発売しますが、その中身はプリウスPHVと似ているでしょう。

そのトヨタはEVやPHVもやるものの、今後もHVを次世代車の主力にする方針を持っています。

全てのガソリン車をEV転換すると充電規制をしても瞬間的な電力不足が生じ、原発か火力発電所の増設が必要になる。


太陽光や風力だけでは「充電したいが風が吹かないので電気がない」ような事態に陥るからです。

国土が広く人口が多い国ですべてEV転換するには数百兆円も必要で、可能なのは北欧など一部の小国だけです。

多くの新興国や後進国では、EV転換は50年以内に可能かどうかというところです。


トヨタは全世界で自動車を販売するので、一部でEVも売れるものの、HVやPHV時代が続くと予想している。

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