ケネディはキューバ危機やアポロ計画など、危機を作り出して利用し収束させるのがうまかった。
だがケネディが本格参戦したベトナム戦争でアメリカは大敗北を喫する事になる
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やがて本物の危機を起こしてしまう

19年6月に大阪で開催されたG20では、冷戦時代を彷彿とされる危機外交が展開された。

瀬戸際外交とも呼ばれるが、自ら危機を作り出して他国を脅し、終息と引き換えに大きな譲歩を迫る外交手法です。

アメリカのトランプは中国に50%の制裁関税をちらつかせ、中国が交渉に応じると追加制裁を撤回した。

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トランプは日本に対しては日米安保破棄を、イランには戦争するぞと脅し、欧州にもNATO破棄を口にした事がある。

中国は一帯一路で支配下に置いた国を味方につけて、自由貿易を尊重するべきだと言っているが、中国自身が自由貿易をしていない。

中国が周辺国を支配する手法は、軍事力で脅して金で買収し、抵抗力をなくすというやり方でした。


ロシアも散々恫喝外交を繰り返し、日本には交渉するふりをして金を引き出し、極東のミサイルを増強している。

北朝鮮ですら核とミサイル開発でアメリカを脅し、開発を中断するのと引き換えに金を受け取ってきた。

韓国が一年中慰安婦や徴用工で騒いでいるのも、騒げば日本が謝罪して金を払ってきたからで、100%日本側が悪い。


犬が吠えたら餌を与えるのを繰り返したら、犬はどんどん吠えるようになり、最後は噛みついてくるでしょう。

各国がやっている危機外交は短期的には大きな成果をもたらすが、長期的には不利益をもたらす事がある。

史上最も有名な例はドイツのヒトラーで、危機を作り出しては米英仏を譲歩させたが、最後は「本物の戦争」を収束できなくなった。



失敗した各国の危機外交

第一次大戦で敗れたドイツは巨額賠償金を背負わされ、米英仏は苦しむドイツ人を見てせせら笑っていました。

そこに登場したのが復讐とドイツ復興を掲げたナチス党で、偶然にも政権に就くことができた。

クーデターで権力を握ったヒトラーは矢継ぎ早に経済政策を実行し、米英仏との条約を無視して軍備増強に走った。


この時米英仏は戦争を嫌ってドイツに譲歩を繰り返し、あっという間にドイツは敗戦前の国力を取り戻した。

ここで辞めておけばヒトラーは今もドイツ建国の父だったかも知れないが、自分が起こした危機を収束できなくなった。

この辺は満州を支配下に置き、中国に攻め込んだ日本軍と同じで、攻め込んだものの戦争を収束できなくなった。


危機を起こすのは猿にもできるが、危機を収束させて利益を得るのは、並みの頭ではできない。

1979年のソ連のアフガン侵攻もそれで、この時のソ連は絶頂期でアメリカを超えるのは時間の問題と、アメリカ人ですら言っていました。

調子に乗ったソ連は世界中でアメリカを挑発し、「空白地帯」だと思ったアフガニスタンを占領しに出かけた。


するとそこには後にアメリカと戦うアフガン武装組織が待ち構えていて、10年戦った末敗北を喫し、ソ連滅亡の原因になりました。

アメリカも第二次大戦後に日本とドイツを倒したことで浮かれてしまい、ベトナム戦争に巻き込まれる。

ソ連のアフガン戦争とほとんど同じで、1955年から1975年まで20年間戦った末アメリカは敗北し、長期低迷の原因になった。


ソ連が亡びてアメリカが亡びなかったのは、両者の国力が数倍違ったからで、アメリカにはベトナムで消耗してもまだ余力があった。

このように危機を作り出して外交的利益を得るものは、やがて危機を収束できなくなり本物の危機に見舞われてしまう。

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