ライト・エレクトリック社のイージージェット、完成は早くて2030年
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画像引用:https://scdn.line-apps.com/stf/linenews-issue-1223/item-1356444/4de6fe62e8592e2dd33fc818edc45c01ecbab4ec.jpeg



電気飛行機の現在の実力

自動車ではEVが現実のものとなりガソリン車並みの航続距離で、レースカー並みの加速性能を持つ車種も登場している。

バッテリーとモーターで飛行機を飛ばす試みも始まっていて、今までのところ予想以上の成果を挙げている。

2016年に「ソーラー・インパルス2」が太陽光パネルとバッテリーとモーターだけで、世界一周の偉業を成し遂げている。

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1年5カ月をかけて17都市に立ち寄りながら、約4万3000キロを飛行して世界一周を達成し日本でも報道されました。

2017年にはドイツのシーメンスが世界最高速度となる337.50km/hを達成、4分ほどで高度3000メートルに達する性能を見せた。

航続距離に関しては、ソーラーパネルで充電しながら飛行し、無着陸で世界一周する計画が進められています。


今にも電気飛行機の時代が始まるかのようだが、これらの技術で太平洋や大西洋を旅客機が飛行するのは、現状では不可能です。

実験機はいずれも乗客を乗せない一人か二人用だったが、旅客機は荷物込みで一人100キロの重量がある。

乗客10人と操縦スタッフ2人でも1.2トン、機内で食事を提供する装備をつけるとさらに重量が増してしまう。


先ほど登場した世界最速の電気飛行機のモーターは260キロワット(348HP)、MRJは78.2 kN (7,970 kgf) × 2 の出力です。

MRJの最高速度は905 km/h(秒速251.3m)なので「推力馬力=推力(kg)×飛行機の速度(m/s)÷75(kgm/s)」で計算すると2基で5万3410馬力もあります。

1基でも約2万6705馬力あり、348HPのモーターの76個分の出力をたった1基で発生します。



バッテリー性能の10倍向上が必要

では2万6000馬力のモーターを作れば良いかと言うと、バッテリー容量が不足します。

リチウムイオンバッテリーの質量エネルギー密度はガソリンの6分の1、ジェット燃料の12分の1以下とされています。

MRJの搭載燃料は1万2000リットルで離陸重量約42トン、航続距離約3,300キロとなっています。


もしMRJを電気モーターとバッテリーで飛ばすと、MRJは9.6トンの燃料で済むが、電気飛行機では120トンものバッテリー搭載が必要になります。

離陸重量約42トンに抑えるには航続距離を10分の1の300キロ程度にするか、乗客数を減らす必要が生じます。

10年後くらいに開発される全固体電池は3倍くらい高性能とされるので、600キロ以上は飛行できるかも知れません。


現在計画されている電気旅客機も、航続距離300キロ程度で最高速度も300km/hくらいでゆっくりと飛行するものです。

むろん航続距離ギリギリは飛行できないので、100キロから200キロの近距離路線だけになります。

投入できる航路が少ないので、実用化してもあまり売れないのではないかと考えられます。


ライト・エレクトリック社が開発しているイージージェットは定員約220人で路線距離540km程度とされています。

これは目標値であって、同社が今まで成功したのは2人乗り電気飛行機でしかない。

現実的にボーイングやエアバスが目指しているのは自動車でお馴染みのハイブリッド飛行機です。


ジェットエンジンがメインだがモーターとバッテリーを補助的に使い、10%から30%ほど燃費向上を目指している。

バッテリーの性能が現在の10倍くらいにならないと、現実的な電気飛行機は難しいでしょう。

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